朝ドラ「おむすび」で話題の“ギャル魂” 明るく・ポジティブ・自由…令和に受け継がれる「ギャルマインド」とは
俳優の橋本環奈さんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」が放送中です。本作は平成元年生まれの主人公・米田結(橋本さん)が、どんな時でも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に栄養士として人の心と未来を結ぼうとする「平成青春グラフィティー」です。2000年代初頭が舞台になっており、平成時代・中期の世界観があふれていて、懐かしさを感じている視聴者も多いのではないでしょうか。また、「たまごっち」や、1990年代ギャルのアイコンだった「ヘソ出しルック」など“平成コンテンツ”がZ世代にもブームになっています。 【写真】懐かしい! 1990年代の「アムラー」「コギャル」、当時の「プリント倶楽部」、ミニスカ、“厚底”、ルーズソックス! タイムスリップ! テレビのバラエティー番組などでは、ギャルモデルやギャル系のお笑い芸人が出演していたり、近年では「KOGYARU」と呼ばれている“小学生ギャル”も人気を博しています……。
いつの時代も、ギャルは女子の憧れ的な存在
「おむすび」の主人公とほぼ同世代の筆者は、本作の舞台となる時代の華やかなギャルカルチャーを記憶しています。筆者自身はギャルではなかったものの、角川春樹事務所が発行していた「Popteen」や、主婦の友社が発行した「Cawaii!」に登場するドーリーでかわいらしいギャルモデルたちに憧れを抱いていました。 また、筆者もギャル文字を使ったり、「おむすび」の柚木理沙(リサポン、田村芽実さん)が歌手の浜崎あゆみさんの曲に励まされているように元気をもらったりしていました。 大人になった今でも“平成ギャル”の明るさや他人の目を気にせず自分の心に従う生き方に心ひかれることがあります。「ギャルマインド」といわれる明るく、ポジティブで自由な心を自分も持てたらと思う人や、嫌なことはギャルたちのようにズバッと言いたいと思っている人は少なくないはずです。 平成中期に、実際にギャルをやっていた人も、ギャルになりきれなかった人も、ギャルへの興味は心の底に持ち続けているように思います。 例えば、1999年に連載を開始した漫画家の藤井みほなさんの作品「GALS!」(集英社)は小中学生の間で人気を博しましたが、一時掲載を終了。しかし、約20年後の2019年に「GALS!!」として帰ってきました。2023年には漫画家の山口しずかさんの作品「30歳喪女、平成ギャルになる。」(KADOKAWA)が出版され、人気となっています。そのほか、YouTubeなどでギャル系の動画が人気になっているなど、いつの時代も、さまざまな人たちから高い関心を得ています。