新型コロナのワクチン接種開始へ 河野担当相が会見(全文2)弾切れを起こさないのが一番大事
高齢者接種の開始時期の見通しを示せない理由は
フジテレビ:フジテレビの阿部です、お願いします。高齢者接種の開始時期に関連して伺います。大臣は早くても4月1日移行としていたものを、4月に改めたことに関して、開始時期の、もう見通しを示すことができない理由というのは、EUの輸出管理規制への懸念なのか、またファイザー社の増産体制に関する懸念なのか、あらためてご説明いただけますでしょうか。 河野:これは結構、高次な連立方程式になっておりまして、1つはファイザーの供給数、それとEUの透明化のメカニズムできちんと承認が取れるかどうかということ。それから厚労省は医療従事者370万人と推定をしておりますが、これは明日、都道府県から数字が上がってきますので、その数字がだいたいどれぐらいになるのかということが固まってくると思います。ただ、ワクチン接種の意向調査までは掛かってないのではないかと思いますので、この、明日上がってくる数字の中で、どれぐらいの割合でワクチンを打たれるかということで、ファイザーから供給を受けるものがどれぐらい、まず医療従事者の接種に使われるかということになろうかと思います。 高齢者の接種をスタートするに当たって、弾切れを起こさないということが私は一番大事だと思っておりまして、自治体が予約を取ったにもかかわらずワクチンがなくて飛んでしまうというと、予約された方にもご迷惑が掛かりますし、自治体にもいろいろご迷惑を掛けますので、それなりに在庫を積み上げた状況でスタートをしなければならないと思っております。そういう意味で、4月1日より前はないということを申し上げておりまして、その状況は今のところ変わっておりません。 それから自治体の予約のシステムですとか、ナショナルデータベースへの入力ですとか、先ほど話がありました小分け輸送ですとか、医療従事者への接種と、この高齢者への接種、少しシステムが変わりますので、最初の立ち上げのところは、そういうオペレーションのチェックをやりながら緩やかに立ち上げをしていかないといけないかなと。これは海外の例を見ても、あまり最初からどかんといこうとすると、うまくいかないというようなものがありましたので、どれぐらいのスピードで、どれぐらいの在庫を持って立ち上げるかというのは、なるべく早い段階で決めて、自治体と協議をしていきたいというふうに思っております。 司会:ほかにいかがでしょうか。じゃあ、後ろの。