名牝シーザリオの孫 ヴィンセンシオが新潟で初陣/関東馬メイクデビュー情報
いよいよ、夏競馬のラストウィーク。新潟では土日で計3鞍のメイクデビューが組まれている。芝2000mと芝1800mの番組があり、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。 【写真】ヴィンセンシオのこれまでの軌跡 【8月31日(土) 新潟芝2000m】 ◆ヴィンセンシオ(牡、父リアルスティール、母シーリア、美浦・森一誠厩舎) 祖母が日・米でG1を2勝したシーザリオ。おじにエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアがおり、その他にも一族からは多くの活躍馬が出ている。「まだ全体的に緩さがあるし、本当に良くなるのは先。それでも少しずつ良くなっているし、ひと追い毎にピリッとしてきました。コーナーワークもスムーズになり、デビュー前の動きとしては十分。いい素質を感じるし、うまく引き出していきたいです」と森一誠調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。 【9月1日(日) 新潟芝1800m】 ◆エンジェルマーク(牝、父エピファネイア、母ステファニーズキトゥン、美浦・宮田敬介厩舎) 母は2015年のBCフィリー&メアターフやフラワーボウルSの連覇(2014・2015年)など米G1を5勝した。「1週前の追い切りではストライドを伸ばしました。まだスクミの症状が出やすいけど、何とか乗り越えてくれています」と宮田敬介調教師。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。 ◆グロスビーク(牡、父シスキン、母アドマイヤセプター、美浦・田中博康厩舎) 3代母のエアグルーヴはGIを2勝(オークス、天皇賞(秋))。祖母のアドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯を連覇した。母は京阪杯2着、スワンS3着など重賞戦線で活躍。叔父に皐月賞と日本ダービーを制したドゥラメンテがおり、一族からは多くの活躍馬が出ている。「この時期としては体力があるし、スピードもありそう。見た目や動きの質もいい。血統的にも」と田中博康調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。 【9月1日(日) 新潟芝1400m】 ◆マックアルイーン(牡、父Blue Point、母Euthenia、美浦・木村哲也厩舎) 愛国産。父はキングズスタンドSの連覇(2018・2019年)などイギリスとドバイで芝のスプリントG1を4勝している。「まだ走りのバランスが今ひとつなところがあるけど、ひと追いごとに質は上がってきている。現状、1400mの距離はいいと思います」と太田調教助手。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。 (取材・文:竹之内元)