SB優勝目前で日本ハムに逆転負け 浮上する「CSへの不安材料」とは
ソフトバンクは17日の日本ハム戦(みずほペイペイ)に2ー3の逆転負けで連勝は7でストップ。最短優勝も20日に持ち越しとなった。 【動画】日本ハム水野が6回に勝ち越しのタイムリーを放ったシーン 栗原陵矢が初回に適時打を放ち先制、8回も栗原の犠飛で計2得点も、チームを引っ張ってきた主軸、近藤健介の離脱が響いた。 16日のオリックス戦で右足首を負傷し、途中交代となった近藤が17日、登録抹消となった。今季は開幕から5番を務め、リーグトップの打率「.314」とチームをけん引。昨季本塁打、打点の二冠を獲得した頼れる主軸がリーグ制覇を目前としたチームの原動力となっていたが、無念の離脱となった。 代わって5番に入った3年目外野手の正木智也は四回一死一塁で遊ゴロ併殺打に打ち取られ、1点差に迫った8回二死二、三塁の好機では右飛に倒れるなど、存在感を示すことができず。近藤の穴を埋めるのはどの打者にとっても難しいが、球界きっての安打製造機を欠くことで、ケガの回復具合も含め、今後のポストシーズンへの影響も心配される。 また、この試合では打線が相手先発の山崎福也に6回84球、4安打1失点と封じ込められた。 「逆転のハム」ともいわれる粘り強く勝利を奪いにくる勢いにも押された。1-0で迎えた6回には先発のスチュワートJr.が万波中正の適時打、水野達稀に決勝適時打を浴び、試合をひっくり返された。7回にもフランミル・レイエスの適時打を許し、失点を重ねた。2-3で迎えた9回は相手守護神の田中正義に二死二塁の形を作りながらも、川瀬晃が遊ゴロに倒れ、ゲームセット。チームは今月4日の本拠地ゲームでも9回に一挙、6点を奪われ、痛恨の逆転負けとなっていた。 この敗戦で優勝マジックは5のままとリーグ優勝に向けた道筋はゆるぎないが、今後CSを戦うにあたって、仮に2位の日本ハムがファーストステージを勝ち上がって、ファイナルステージに進出するとなれば、本拠地で9月に入って3連敗を喫した事実は重くのしかかる。苦手意識も生じかねないとあって、18日の試合は一戦必勝の姿勢が求められそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]