笑顔の奥で離婚を企む夫。夫が密かに離婚を考える3つの事例
2.子どもの前で夫を小馬鹿にする女王気取り妻
アオイさん(仮名42歳)が夫から突然「離婚したい」と言われたのは今年の4月。7歳と5歳の娘2人に恵まれ、時間が不規則でいそがしい夫の代わりに、家事と育児とパート仕事を頑張ってきたのに…まさに「心当たりがない」夫の離婚宣言でした。 「夫は外食産業で働いているので休みも不定期。家に帰ってくる時間が深夜に近いことも少なくありません。私がワンオペ育児を頑張ってきたからこそ、娘たちもここまで順調に育ってきたのだと思っています。 幸い、女の子2人なので私ともなかよしです。今は娘たちといっしょに“すとぷり”の推し活も楽しんでいます。『ママはいつもいそがしいね』と気遣ってくれる優しい子たちです。夫からは離婚を言われるような覚えはいっさいありません」とアオイさん。 しかしアオイさんの夫に話を伺うと、彼は彼女の言動で、ひそかに傷ついていたのでした。 「僕は外食産業なので、土日も仕事が入るし、夜中に帰ってくることもあります。遅番の日は勤務が深夜に及ぶので、体を休めるために昼まで寝ていることもあります。給料は世の中の平均より少ないのかもしれないですが、しっかり働いた分を家庭に入れています。 離婚を決意したいちばんの原因は、僕は家の中でまったく尊敬というか大事にされていないことです。妻の実家は親も兄弟も親戚も実業家が多く、妻は僕の職業を不満に思っていたようです。子どもを連れて近くの自分の実家に出かけるたびに、僕の給料が安いとか、レベルの低い仕事で恥ずかしいとか自分の両親に話していたそうです。 もちろん、本人から直接言われたことはないですが。子どもたちから『ママがそう言ってるよ』と言われました。 最近では子どもたちも僕のことをバカにして『パパの給料だとすとぷりのライブに行くお金がたりないんでしょ』『ママは朝から起きてお弁当を作ってくれるけど、パパは昼まで寝てるだけだね』などと、言ってきます。妻が僕のいないところで、いかに子どもに僕の悪口を言っているかがよくわかります。子どもは妻の鏡です。 子どもにまでこんな風に言われて、家族のために働いているのが本当に嫌になりました。僕のことが尊敬できない家族なんて、自分には必要ないです。お前たちなんかに1円も渡すもんかと、離婚を言い渡したしだいです」 子どもは親の言動をよく見て、真似をします。今回の場合、子どもが父親への尊敬の気持ちを持てない原因は、母親の言動であることは間違いないでしょう。ワンオペ育児の愚痴を実家でこっそり吐き出していたつもりが、子どもを介して夫に全部伝わってしまいました。