【知ってたらマニア認定】ビールのおまけとして誕生→大会の優勝ルアーにも!名作ルアーの歴史を振り返る
マイナーチェンジを繰り返したビッグバド。最大の変更は「エイトカン」
40年の歴史の中で大きく6つものモデルを生んだビッグバド。外観だけの変更もあったが、最も大きく変わったのは第3世代。ボディとブレードの接続部分がヒートンからエイトカンに変わったのだ。 ヒートンとエイトカンの大きな違いは安定したサウンド。前者はブレードが水平に動き、安定して音を出す仕様なのに対して、後者はスプリットリングを介するためブレードがボディに対して垂直にセットされるように。 ボディとブレードの距離が遠くなってしまったことも祟り、エイトカン仕様ではブレードの接触音が安定して出づらくなってしまったのだ。 ヒートン仕様のビッグバドを求め、自己流に改造を施すアングラーも数多く存在した。中でも人気だったのは上部に穴を開け、そこにヒートンを突き刺すチューンナップ。 より釣れるビッグバドを求めるアングラーは改造に着手。バドからルアービルディングに目覚めた釣り人も多い?
ビッグバドの終焉
手を加える楽しみを含めて親しまれたビッグバド。その後はバドワイザーのラベルデザインにならうかたちで、何度もデザイン変更がなされたが、2004年に両者の契約が終了し、バドワイザーデザインのビッグバドは突如その生産を終えることとなる。 第5世代のラベルは横書きの筆記体タイプ、ボディはエイトカン仕様だ。このモデルを最後にアメリカではバドワイザーデザインのビッグバドの生産が終了した。
ビッグバドはクアーズへ。そして…。
ビッグバド版権は別のビール会社「クアーズ」が引き継ぐこととなり、ルアー名も「ビッグバド」からクアーズに変更。以来、アメリカ国内ではバドワイザーデザインのビッグバドは製作されていない。 その「クアーズ」も2015年には廃盤の憂き目に遭う。現在販売されているビッグバドは数年に一度特注で販売される数量限定品なのだ。
日本でのつかの間の復活
ところが日本では、2009年にヘドンの日本における輸入代理店のひとつ、スミス社とバドワイザージャパン社がライセンス契約を新たに締結。日本国内限定販売という条件付きでバドワイザー柄のビッグバドが限定復活を遂げた。