歴史を守り変わらぬ製法で作られる「AIGLE(エーグル)」の原点、ラバーブーツに迫る
「AIGLE(エーグル)」と聞くとアウトドアウエアをイメージする人も多いのではないだろうか。しかしウエアもさることながら、AIGLEといえば“ラバーブーツ”の存在を避けては通れない。今回は株式会社ラコステ ジャパン AIGLEマーチャンダイズシニアマネージャーの奥野 晋作さんとマーケティングシニアマネージャーの髙橋 美帆さんにブランドの原点となるラバーブーツについてお話を伺った。
スタートは農具のためのラバーブーツ
AIGLEの創業は古く、170年ほど遡る。まずはブランドの歴史から髙橋さんにお話しいただいた。
「創業は1853年で、ヒラム・ハッチンソンというアメリカ人実業家が、チャールズ・グッドイヤーというゴムの加硫法[1]を発見した人物から、ヴァルカナイズ製法[1]の特許を取得し、フランスのロワール地方でラバーブーツを作ったところからAIGLEは始まります。そのラバーブーツは農作業をはじめとして、ワーカーのあいだで広く使われるようになります。
1960年代に入るとアングランドに移転し、約200人の職人が、毎日4,000足ものラバーブーツを手仕事で作っていました。現在でもここに工場を構え、ずっとフランスの地にあり続けているブランドです」
ファーミングをルーツに持ったAIGLEの定番的なアイテム
AIGLEのルーツを伺ったところで、数あるラインナップのなかから農業などのファーミングをルーツに持つアイテムを、奥野さんにいくつかピックアップして見せていただこう。 「AIGLEのラバーブーツは農業用や工業用など細分化しているわけではなく、その汎用性の高さから、たとえばハンティングや乗馬にまで、さまざまな用途で使われています。
農業のプロフェッショナルの方たちにも多く使っていただいているのが、『ビソン』というモデルになります。
もうひとつ『パルクール』という丈が長めのモデルも定番的な存在です」
AIGLEのクラフトマンシップ
フランスにあるAIGLEの工場では職人たちが手作業でラバーブーツを作り続けている。昔と変わらない製法を守りながらMADE IN FRANCEが受け継がれている。引き続き奥野さんに説明していただこう。