失言で辞任の今村復興相後任に吉野氏就任会見(全文)許すことできない発言
東日本大震災をめぐる失言の責任を取って26日に辞任した今村雅弘復興相の後任に、自民党の吉野正芳衆院議員が起用されることになった。午後3時半から吉野氏が就任会見を行った。 【中継録画】失言で辞任の今村復興相、後任の吉野氏が就任会見 吉野氏は1948(昭和23)年生まれの68歳。衆院福島5区選出で現在6期目。文部科学大臣政務官、衆院原子力問題調査特別委の委員長などを歴任した。福島県いわき市出身で被災地からの起用となった。 辞任した今村氏は、25日開かれた自民党二階派パーティーでの講演で、東日本大震災に関して「東北の方だったから良かったが、首都圏に近かったたら甚大な被害があった」などと発言。講演後に撤回し謝罪したが、与野党から発言に対して批判が噴出し、辞任に追い込まれた。
吉野正芳新復興相からのあいさつ
司会:それでは、これより大臣の記者会見を始めます。大臣、よろしくお願いいたします。 吉野:はい。先ほど安倍総理から辞令をいただき、復興大臣を命ぜられました、衆議院議員の吉野正芳でございます。発災以来、実は私は被災者です。福島県いわき市というところで自宅が津波の被害を受け、また選挙事務所も津波の被害を受けて、選挙事務所はもう全壊です。自宅は大規模半壊です。そういう意味で被災者の気持ち、これは、どなたよりも私はきちんと理解しているというふうに思っております。 さて今回、大臣の拝命に当たって、安倍総理からご指示をいただきました。復興・創生期間においても被災者に寄り添い、各省庁の縦割りを廃し、現場主義に徹したきめ細かな 対応により、被災地復興のさらなる加速に向け、全力で取り組むこと。被災者の心と体の健康の維持や産業、なりわいの再生の加速化に取り組むこと。被災地の単なる現状復帰にとどまらず、新しい東北の創造に取り組むこと。原発事故の被災者の方々の心に寄り添い、福島の再生を成し遂げること。福島再生に向けた対策の、復興庁への一元化を徹底するとともに、被災者の早期帰還の実現に取り組むこと、などのご指示をいただきました。 総理からのご指示、また内閣の基本方針を踏まえて、現場主義を徹底し、被災者に寄り添い、司令塔の役割を果たしつつ、被災地の復興に全力を尽くしてまいります。どうかよろしくお願いを申し上げます。 司会:それでは質問がある方は挙手をお願いします。 吉野:じゃあ一番先に、どうぞ。後ろの方。はい、じゃあ、指してくださいね。