突然「学校に行きたくない」と言われたら?行き渋りの理由と保護者ができるサポート【プロが解説】
保護者のかたがやってはいけないこと・NGな声かけは
「学校に行きたくない」と感じているお子さまと接するにあたっては、基本的には率直に話し合うことが大切です。 ただし、保護者としての本音をそのままぶつけると、お子さまが心を閉ざしてしまう場合もあります。 「できれば避けたほうがよいこと・NGな声かけ」を事前に知って、お子さまが心理的安全を感じられる雰囲気をつくっていきましょう。 【「学校に行きなさい」】 登校を強制すると、お子さまは心の行き場をなくしてしまいます。 まずは「行きたくない」気持ちを受け止めて、「少し休んでみる?」などと声をかけてあげてください。 2~3週間動きがないと保護者のかたもつらいと思いますが、そのときは担任の先生や青少年相談センターなど専門家に頼るなどの方法を試してほしいと思います。 【「どうして学校に行けないの?」】 学校に行きたくない原因がわからないと、保護者のかたとしては今後の対応策が立てられず困りますよね。 ただ、「どうして行きたくないの?」と理由を聞こうとすることで、お子さまは責められていると感じてしまうこともあります。 理由をうまく言葉にできない場合もあるので、「タイミングが来れば話してくれるだろう」と信じて、しばらくそっとしてあげるのはいかがでしょうか。 【「勉強は大丈夫?」】 学習の話を切り出すのも、しばらくは控えたほうがよいかもしれません。 中学生以上のお子さまなら、口には出さなくても勉強の遅れが気になっていると考えられるからです。 「何かやりたいことがあったらいつでも手伝うから言ってね」と声をかけておき、お子さまの意思に委ねてみてください。
保護者のかたが気持ちを少しでもラクにするために、してほしいこと
「子どもの気持ちに寄り添いたい」という気持ちが高まっている時ほど、「先が見えなくてつらい」と感じてしまうことも多いのではないでしょうか。 こんな時はスクールカウンセラーに相談したり、場合によっては心療内科で話を聞いてもらったりしてもよいと思います。 「自分でなんとかしなければ」と思わずに、お子さまを青少年相談センターなどの施設に数時間任せ、少しでもご自身の時間をもつことを大切にしていただきたいと思います。 保護者のかたの気持ちが整えば、お子さまにも安心感が芽生えるのではないでしょうか。