イチロー「このまま会わずにお互い死んでいくのも・・・」松井秀喜と10年ぶり再会に「想像以上だった。明るいよね」
◆イチローの声かけで実現した松井初参戦
イチロー:この女子野球、東京ドームで3年目を迎えるにあたって、何が一番盛り上がるだろうか、世の中の人が想像しない形は何なんだろうって考えたときに、松井秀喜だったら、もう完璧だよなって。僕は、51歳になる。松井秀喜は50歳になる。 松井秀喜:(頷いて)はい。 イチロー:いつまで、これできるかわからない。体の状態とかね、それはわからないし。このまま会わずにさ、お互い死んでいくのもさ、なんかね。変な感じ。かといって、突然誘って酒飲む、飯食うとかもなんか違うし。 松井:アメリカにいると遠いですもんね、さすがに。 イチロー:東京ドームだし。それは画としてやっぱ美しいし、驚いてもらえるし、再会もできるし、その後、酒も飲めるかもしれないし。いやこれは何か、悪いことがないなって思って、声をかけたというのが経緯だね。 松井:(笑)自分の中ではイチローさんが51歳。これはもう記念ね、しなくちゃいけない年だと。自分の中で勝手にですよ、「51=イチロー」ね。 イチロー:うんうん。 松井:そのイチローさんが、51歳。そこに呼ばれてて、行かないっていう選択肢はやっぱりちょっと考えづらかった自分の中で。ここはやっぱり祝福しなくちゃいけない。で、最後に会ったのが、ヤンキースのキャンプのときだったでしょ。 イチロー:そうね。 松井:ちょうどあれが2014年だったと思うんですけど、あ、ちょうど10年ぶりだと思って。「あ、ここはもう絶対行くべきだなと、行かなくちゃいけない。行って直接、久しぶりに会って、野球して、ついでにお酒も飲んでという、もう素晴らしいこの機会をね、自分の中でやっぱ逃しちゃいけない」っていう気持ちでしたね。 イチロー:だってさ、断る理由なんかいくらでも作れるわけだからね。簡単だもんね。それは全然考えなかった?めんどくせえなとか。 松井:面倒くさいのはないです。面倒くさいんじゃなくて・・・。 イチロー:「おまえどこ住んでんだと思ってんだよ」ってなかった?(笑)「どこに住んでると思ってんだよ」って(笑) 松井:そりゃ、イチロー・スズキに・・・。 イチロー:「お前、バカか」って思わなかった?(笑) 松井:イチローさんに野球誘われて断れる人間、世界中いないっすよ普通。 イチロー:いや声もかけないけど、誰でもいいわけじゃないからね。 松井:でも、ただ唯一心配だったのは、やっぱ野球やってない、ほとんど。野球教室でねちょっとね、こういう軽い球を打つぐらいなんで。 イチロー:うんうん。 松井:実際本当に野球でプレーできるかっていう心配、そこだけはありましたけど。ただ行くことに関しての障がいは別になかったです。