「疲れない!」「それだとブラック企業です」棚橋弘至が新日本社長として東京ドーム大会で狙う次世代ブレイク「3年後理論」と「引退ロード」の野心
棚橋弘至は、疲れを知らない。 しかしそれが新日本プロレスの先頭に立つ社長として、社員たちのやや冷たい視線を浴びることになるなんて思ってもみなかった。 【写真】社長になっても「疲れない!」逆に意外と見る機会がない、社長業・棚橋の撮り下ろし写真を見る リング上では100年に一人の逸材も、さすがにバツが悪そうな表情を浮かべた。
「それだとブラック企業に」
「社長に就任してオフィスに『疲れない! 』とバーンって張り出したんですよ。そうしたら『社長、それだとブラック企業に……』とツッコまれてしまいまして、すぐに剥がしました。『社長は疲れないままでいいんですけど、社員の疲れは認めてください』と。もちろん社員のみなさんの疲れは認めています!!」 棚橋は立命館大法学部在学中に新日本の入門テストに合格し、2000年代のプロレス低迷期をエースとして引っ張ってプロレスブームの再来を呼び込んだ最大の功労者である。 2023年12月、第11代社長に就任。プロレスラー兼社長としてこの1年間を突っ走ってきた。 経営を一から学び決算書を読み、不慣れなことは大変ではあってもストレスには感じない。ここまで年間の休みは7日だけ。それでも社長業とプロレスラーの両立を苦に思うことなど一切なかったという。試合がない日はトレーニングを済ませてから朝10時の出社に間に合わせることもあれば、午後6時に退社してからジムに行くパターンもある。
社長→プロレスラーへ光速で切り替え
社長としての顔とプロレスラーとしての顔をパッと切り替えられるのは、何とも棚橋らしい。 「僕は光よりも(切り替えは)速いと思いますよ。午後5時45分くらいに全部仕事を片づけたら、ラットプルダウンのトレーニング動画を見て、ジムへのモチベーションを上げ始めていますから。ちょっと険しい顔をしながら、ですけど(笑)」 社員が仕事をしているなか、プロレスラーモードになってしまうと士気にかかわる。考え込むような仕草で仕事のフリをしつつ、光速の切り替え作業にスイッチする。常に先のことを考える人だからこそスムーズな両立を可能としているのかもしれない。 2025年のスタート、新日本は勝負の東京ドーム大会を迎える。通称イッテンヨン、「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」、そしてイッテンゴはAEW、CMLLなどとの合同興行「WRESTLE DYNASTY」。コンセプトの違う大会を2日連続で、それも東京ドームで開催するという野心的なチャレンジに打って出る。
【関連記事】
- 【写真】社長になっても「疲れない!」逆に意外と見る機会がない、社長業・棚橋の撮り下ろし写真を見る
- 【こちらも】棚橋弘至“引退宣言の日”に…「帰れ!」“新日本プロレスの未来”海野翔太27歳はなぜ大ブーイングを浴びたのか? ファンが拒絶反応を示した理由
- 【あわせて読みたい】「なよなよしたバカなガキだった」ザック・セイバーJr.はなぜG1の頂点に立てたのか? 日本在住レスラーの素顔「引退後も日本に…」
- 【棚橋弘至の告白】「僕はたぶん、猪木さんに対して怒っていたんですよ」 アントニオ猪木の張り手に、デビュー4年目の棚橋弘至が“睨み返した日”の真相
- 【物議】「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」