マーケター向けベストAIツール2024、SEOや分析、インフルエンサーマーケも変わる
海外では、さまざまなAIマーケティングツールが登場しており、大手企業による活用も増えている。注目領域の1つは、SEO/コンテンツ生成。生成AIモデルの進化に伴い、AIツールの分析/生成精度も飛躍的に向上、ライティングが不要になるとして、多くのユーザーを引き付けている状況だ。海外のマーケティングシーンで注目されるAIツールを7つに絞って紹介したい。 【詳細な図や写真】SurferはSEOコンテンツに特化したツールだ(出典:同Webサイト)
SEO/コンテンツ生成で人気のAIマーケティングツール
生成AIの普及速度は、企業のビジネス機能ごとに異なると予想されている。最も早く普及するとみられているのがマーケティング分野だ。マッキンゼーによると、生成AIの影響はマーケティング/営業分野が最も大きく、その経済的インパクトは7,600億~1兆2,000億ドルに上るという。 マーケティング分野における代表的なAIツールとして、まず名があがるのがJasperだろう。インターネット上のコンテンツの約10%を学習データとして取り込んだとされる同ツールは、Sports Illustrated、Anthropologie、Sentinel Oneなどの有名企業が採用。ブランドの「トーンオブボイス」に合わせた文章生成ができる点が人気の理由になっているという。以下で詳述するが、多言語対応しており、アウトプット言語として日本語を選択することもできる。 一方、SEO対策に特化したツールSurferも注目される存在だ。キーワード密度、読みやすさ、文章の長さ、ヘッダーの使用など、検索エンジンでの順位に影響を与える要素を総合的に分析・スコアリングできる点が強み。Jasper、WordPress、Google Docsなど他のツールとの連携も可能で、個人ブロガーだけでなく、フェデックス、ショッピファイなど幅広いユーザーが活用している。 コンテンツマーケティングの計画立案から監査、最適化までを支援するMarketMuseも注目株の1つ。機械学習と自動化技術を活用し、競合分析に基づいてサイトに適したトピックを特定できる。コンテンツブリーフの自動生成機能を備えており、取り上げるべきトピック、適切な文字数、ライターが目指すべきKPIなどを提示してくれる。 こうしたAIマーケティングツールの多くは、OpenAIやアンソロピックのAPIを活用しているケースが多いが、最近ではオープンソースモデルをファインチューニングし独自モデルを展開する企業も登場しており、ヘルスケアや金融といった専門領域でも利用できるツールが増えつつある状況となっている。