『魔女の宅急便』角野栄子さんの子育て「母親は誰でも“魔法”を持っています」|VERY
世界一オシャレな魔女は鎌倉在住!
左上:季節の花が咲く小さな庭。甘夏やブラッディオレンジの木を植えて自家製ジュースを作ります。左下:部屋には世界各地を旅して集めた魔女グッズのコレクションがたくさんあります。右:玄関。小さなチェストの上に乗る三角帽子の顔は広松木工オリジナルの子ども用の家具。中にはハンカチやスカーフをしまって。
左:金属アレルギーなのでジュエリーがつけられません。そのかわりにこんなカラフルなネックレスや指輪を日替わりで楽しんでいます。右上:本棚はリビング、ダイニング、仕事部屋などあわせて20本近く!右下:ものがない時代を経験したせいでなかなか捨てられない。今も現役のラジカセ。 「鎌倉に家を建てる時に、こだわったのは蔵書をしまえるようにたくさん本棚を作ることと壁を自分のテーマカラーのいちご色にしたこと。海外を旅して集めた魔女グッズやスノードームなど細々したお気に入りは専用の棚を作ってずらりと並べています。いま座っているイームズの椅子はブラジルから帰ってきた時買ったもの。背を張り直しましたが50年以上使っています」 PROFILE 角野栄子(かどのえいこ)さん 1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社勤務。24歳の時からブラジルに2年刊滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以降『ズボン船長さんの話』「小さなおばけ」シリーズ、『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、野間児童文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞。紫綬褒章、旭日小綬章を受賞。2018年、国際アンデルセン賞作家賞を日本人3人目として受賞。23年、東京都江戸川区に「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)がオープン。25年には代表作『魔女の宅急便』が刊行40周年を迎える。
※記事は、VERY2017年11月号『母親は誰でも「魔法」を持っている!』を再編集したものです。角野栄子さんのイラストは描き下ろし。 取材・文/高田翔子 撮影/吉澤健太 ※VERY2017年11月号『母親は誰でも「魔法」を持っている!』を改題の上、再編集