「高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ」高見沢が長野博の探求心に感服!
――長野さんから見た高見沢さんの印象は? 長野 「本当にお若いですよね。いつもキラキラしています」 高見沢 「衣装がでしょ!(笑)」 長野 「トニセン(20th Century)で、勝手に『アルフィー兄さん』と呼ばせていただいていますが、THE ALFEEさんの背中を見て追いかけようという気持ちでいます。それだけ偉大ですてきな先輩でいらっしゃるし、ずっと活躍されていると思います」 ――高見沢さんが楽曲を提供された「旅立ちの鐘」を最初に聞いた感想はいかがでしたか。 長野 「最初にお話をさせていただいた時は、もっとロックな感じをイメージされていたんですよね?」 高見沢 「そうそう。でも甘い恋の歌がいいと言われて、そういうのを作ったら、またちょっと違う方向になって。その後、ドラマの主題歌になるって聞いて、最終的には180度変わりました」 長野 「卒業とか、旅立ちとか、別れとか、いろんな場面で長く歌い続けられる曲だと思います。一度聴いたら、すぐにメロディーが入ってくる。頭に残るメロディーの曲を作っていただき、ありがとうございました」
僕らTHE ALFEEと同じ50年もののお菓子を薦めようかな(高見沢) 九州で食べ歩きをした時に車で750km走りました(長野)
――話は変わりますが、おいしいものを食べるために、お二人が行った印象的な出来事はありますか。 高見沢 「兄がドイツに赴任していたことがあって、昔はよくドイツに行っていたんですよ。ベルリンの壁がある頃も行っていたし、壁が壊れた後の東ベルリンも行きました。ドイツ最古のレストランが東ベルリンにあるというのを本で読んだことがあって、その店を調べて行ったことはあります。だから、どうだった? という訳ではないんですが行きましたよ。海外に行くと、行動的になっちゃうよね。昔1980年代って、英・ロンドンレコーディングとか、海外レコーディングがはやった時があって。だから、海外に行く機会が多くて、そのついでに行ったりしていました。ベルリンでは、ゆでた牛肉が出てきたんですが、正直どこで食べても味は変わらなかったな…。でも、ここが最古の店なんだ! っていうのがあるから、そうなんだなと思って、すごく特徴がある店でもなかったけど食べました(笑)。後は、スペインのマドリードでは、アーネスト・ヘミングウェイ(※米出身の小説家)がよく行ったというレストランを訪れて、彼が座ったという席で食事をしたり…。あの店は子豚の丸焼きが有名だったけど、そういう歴史がある店によく行きましたね。海外に行った時はレンタカーを借りるんだけど、一時は日本より海外で運転する方が多かったかなぁ。ドイツなんてアウトバーンだから、あっという間に街に着いちゃうから。昔はそういう旅をしていました。楽しかったな」 長野 「僕は、2泊3日で九州で食べ歩きをした時に車で750km走りましたよ。福岡のお店で食事をして、次に熊本の店をナビで入れたら、走行距離に200kmと表示されていました(笑)」 高見沢 「え! 九州だけで750km? すっげーな!」 長野 「あとは、ロケで300年ものや500年ものの梅干しを持っていらっしゃる方にお会いしたんです。その方に、もう少し年数の浅い梅干しをお願いしたら、その方の仕込んだ50年ものの梅干しを出してくださって」 高見沢 「えっ! 50年もの? 俺らと同じ“アルフィーもの”じゃん!(笑)」 長野 「最初に50年ものの梅干しをいただいて、その後、300年、500年を味わったのですが『全部で850年分をいただいた!』と感動しました」 高見沢 「食えるんだ。味はどうだった?」 長野 「さすがにからっからなので、梅酢で少し戻してからちぎるようにいただくんですよ。もったいなくて、梅干しのかけらだけいただきました」 高見沢 「江戸時代よりもっと前の梅干しでしょう。素晴らしいね」