得点率はリーグ平均の半分…深刻な状況のソシエダで唯一の決勝点を挙げた久保建英に現地メディアは「彼のゴールだけが勝点3をもたらした」
一方、英国のスポーツ専門サイト『Sports Mole』は、9月25日に行なわれるヨーロッパリーグのリーグフェーズ第1節ニース戦の展望記事で、「ラ・リーガの過去5試合で1勝も挙げられないなど、シーズン序盤から苦戦しており、アリアンツ・リヴィエラでの試合は厳しいものになりそうだ」として、リーグアン第5節でサンテティエンヌを8-0で大破したばかりのニースに「0-1」で敗れると予想した。 このように厳しい現状にあって見通しも暗いソシエダだが、『noticias de Gipuzkoa』紙は「マルティン・スビメンディとブライス・メンデスのゴールはどちらも無駄に終わり、久保建英がエスパニョール戦で決めた見事な一撃だけが、結果として重要なものとなった。彼のゴール後のパフォーマンスは議論を呼んだかもしれないが、現実問題として、ラ・レアルが最も目立ち、収穫を得た瞬間だった。なぜなら、このゴールが彼らに勝点3をもたらしたからだ」と、日本人ウインガーの貢献ぶりに言及している。 チームの唯一の勝利を自らの左足でもたらした久保。そのゴールは称賛され、その他の幾つかの試合では現地メディアからポジティブに評されたものの、スポーツ専門サイト『GOL』からは「ミケル・オジャルサバル、ベナト・トゥリエンテス、アンデル・バレネチェア、そして久保のパフォーマンスのレベルが通常を下回った」と、ここまでの全体的な出来については厳しい評価を下された。 同メディアは、エスパニョール戦での久保の得点後の態度から、「指揮官との関係が最良ではない」として、「これがチームにとって悪い結果につながる危険性がある」と警告したが、当の久保本人はチームの立て直しに集中しており、バジャドリー戦後には「僕はこのチームが必ず上昇していくと確信しているし、チームを引っ張っていこうと思っています。僕が重要な存在かどうかは分かりませんが、誰よりも気持ちを込めてプレーする選手のひとりであり続けることは間違いないでしょう」と力強く語っている。 『GOL』も、「主力選手たちが序盤の躓きを乗り越えることができれば、ソシエダは欧州の舞台でトロフィーを掲げられる有力な候補のひとつとなる可能性がある」と、そのポテンシャルには太鼓判を押しているが、久保がその牽引役となり、過去2シーズンに続いてさらにソシエダでポジティブなシーズンを送り、自身の価値を高められるかに要注目である。 構成●THE DIGEST編集部
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