小学生のメガネデビュー、初登校時に現役教師がクラス全員に伝える2つのこととは「心もメガネも傷つかないため」
子どもにとって、学校に初めてのメガネをかけていくのはとてもドキドキするもの。大阪の公立小学校の現役教師・松下隼司先生は、メガネを初めてかけてきたり持ってきたりする子どものために、クラス全員の子どもたちに2つの大切なことを伝えているそう。ただ、若手教師だったころは対応ミスで子どもを不安な気持ちにさせてしまった経験があるといいます。松下先生が辿り着いた、みんなが気持ちよく過ごせる「メガネ指導」とは? 【写真】事故の原因に!”ポツン”と置かれたメガネはこちら ■外見の変化をからかわれないようにする 小学校教師(教員22年目、2児の父親)の松下隼司と申します。 子どもだけでなく大人でも同じですが、メガネをかける・かけないで、人の印象は大きく変わるものです。しかし、たくさんの友だちがいる教室で初めてメガネをかけることは、大人が思っている以上に子どもたちは不安に思っています。誰かにバカにされないかな、からかわれないかな、と心配に思っています。 そこで、初めて学校でメガネをかけた子どもに、「とっても似合っているね! もし、何か心配なことや嫌なことがあったらすぐに先生に教えてね」と言うだけでなく、クラスの子どもたち全員にも次の話をするようにしています。初めてメガネをかけて来る友達の気持ちを考えてもらいたいからです。例えば、こんなふうに会話をしています。 教師:「散髪したり、髪型を変えたりして学校に行くとき、ドキドキしたことない?」 子ども:「あるー」 教師:「学校に行ったら誰かにからかわれたり、嫌なこと言われたりしないかな、って不安に思ったことない?」 子ども:「あるー」 教師:「自分だったら、散髪した次の日に学校行ったとき、何て言われたい?」 子ども:「似合ってるね」「髪型変えた?」「いいやん」「かっこいい」「かわいい」 教師:「逆に何て言われたくない?」 子ども:「似合ってない」「前のほうがよかった」 教師:「髪型だけでなく、服装や持ち物、メガネも同じだよね」 子ども:「うん」 教師:「とくに、メガネは髪型よりも大きく印象が変わることがあるから、学校でメガネを初めてかけるときってすごいドキドキ不安なんだよ。そのドキドキの不安な気持ちを考えてあげてね」