もずくのフコイダン含有量は、ワカメや昆布の5から10倍!ぬめりで便通を改善、腸内環境を整える
海藻類は豊富な栄養素を含むことで知られます。中でも注目なのが「もずく」。最近の研究により、さまざまな健康効果が期待できることがわかってきました。「アメリカ免疫学会」でフコイダンの免疫に関する論文を発表している九州大学大学院の宮義之准教授にもずく効果について伺いました。 【写真】もずくの健康効果をまとめると? * * * * * * * ◆もずくで腸内環境を整える! 夏は便秘になりやすい季節です。その理由としては、大量の発汗による水分不足や、エアコンの使いすぎによる自律神経の乱れ、冷たいものを多く食べることによる胃腸の働きの鈍化などが挙げられます。 こうして引き起こされる「夏便秘」に有効なのが、腸内環境を整える成分を多く含むもずくです。もずくには、海藻特有のぬめり成分である「フコイダン」「アルギン酸」といった食物繊維が含まれています。特にもずくのフコイダン含有量は、ワカメや昆布の5~10倍ほどといわれており、他の海藻類よりも効率的に便通を改善できるのが特長です。 さらに、フコイダンは夏風邪対策にも有効であることがわかっています。 夏は、暑さやエアコンの冷えにより体が疲れやすく、また寝不足や食欲不振が続くことで免疫力も低下するため、冬同様に風邪を引きやすいとされています。しかし、九州大学の実験によると、フコイダンを経口摂取することで免疫をつかさどる細胞が活性化されることが確認されたのだそう。 体調を崩しやすいこの季節、もずくで腸活と免疫力アップを目指してみてはいかがでしょうか。
宮﨑義之,「婦人公論.jp」編集部
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