ひとり温泉旅行の難関<食事のさびしさ>。温泉オタク会社員「気兼ねのない部屋食プランがオススメ。ただし油断できないのは…」
訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「ひとりメシのさびしさを解消する“部屋食”」です。 【書影】永井さんおススメの温泉がこの一冊に!『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』 * * * * * * * ◆ひとりメシのさびしさを解消する“部屋食” ひとり温泉旅行によく行くというと、多くの人から「さびしくないの?」と聞かれます。 自分でひとりを選んで行っているとはいえ、さびしさ、感じないわけではありません。 中でも食事は難関です。 私はひとり牛丼やひとり寿司ができる人間ですが、「おいしい」「見た目かわいい」といった感想はたしかに、誰かとシェアしたほうが楽しいです。 旅館の食事処で、他のお客さんにまぎれてひとり食事をとるのも、正直得意ではありません。
◆ひとり客向けプランも多い だから、なるべく“部屋食”プランを選んでいます。 その名の通り、旅館スタッフが部屋まで食事を持ってきてくれるサービスで、気兼ねなく食事ができるためとても重宝します。 もともとは「小さな子がいるから、周りに迷惑がかからないように」「客室からの景色を眺めながら食事をしたい方に」といったニーズに応えたもので、需要は高く、一般的に食事処で食べるよりも割高です。 ひとり客向けにも部屋食プランは多く用意されています。
◆部屋食のデメリット ただ、デメリットも。 一気に全品持ってきてくれる場合と、何度かに分けて持ってきてくれる場合があります。 一気に持ってくると料理が冷めてしまっていることがありますし、何度かに分けると、その分スタッフの出入りが発生し、なんだか気まずい雰囲気になってしまいます。 そして、食事が終わったらフロントに電話をかけるミッションもあります。 1時間近く畳に座卓の姿勢で食べるのはつらいとか、部屋や布団に食事のにおいがつくのが嫌とか、その他さまざまな理由から部屋食を避ける方もいます。 気兼ねなく、とはいうものの、完全に“油断”しては過ごせません。 私自身、出入りが気になり、なんとなく居心地が悪くて、「別に食事処で食べてもよかったかな」と思った瞬間もなくはないです(こちらが勝手に気まずくなっているだけなのですが……)。
◆部屋食におすすめの旅館 ひとり温泉旅行ビギナーの方は、部屋食もぜひ候補に入れてみてください。 食事の写真を撮ったり、テレビを観ながら食べたり、周りを気にすることなく食べられて気楽です。 部屋数の多い大きな旅館であれば、なおさら食事処はにぎやかだと思いますので、部屋食をおすすめします。 逆に数部屋しかない小さな旅館であれば、わざわざ部屋食にする理由もあまりないかもしれません。 ※本稿は、『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
永井千晴
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