Lunar Lake搭載の最新「New XPS 13」レビュー、デルの美意識を体現するフラッグシップモデル
■優れた性能と長時間のバッテリー駆動を確認 では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。まずはじめにPCMark 10の結果だが、申し分ないスコアが得られている。飛び抜けて高スコアというわけではないものの、ビジネスモバイルノートPCとしてはもちろん、多少処理の重いアプリケーションを利用する場合でも全く不満のないパフォーマンスを発揮できるスコアとなっており、全く不満はない。
それは、プロセッサーの純粋な処理能力を計測するCINEBENCH R23の結果にも現れている。こちらも飛び抜けたスコアではないかもしれない。ただ、Core Ultraプロセッサー(シリーズ2)では搭載するCPUコア「Pコア」のハイパースレッディングが廃止されたことでマルチスレッド処理のベンチマークスコアがやや不利になっている。それでもこのスコアが得られている点は、CPUコアの処理能力が十分に優れることを示しており、そのことからも性能面で不満を感じることはないと言える。
それに対し、3DMarkの結果はかなり優れている。Core Ultraプロセッサー(シリーズ2)内蔵GPUの「Intel Arc 140V」は、従来の内蔵GPUから処理能力を大幅に強化しており、ゲームも快適に動作するほどの描画能力を備えているとしている。3DMarkの結果もそちらを裏付けるものとなっており、いずれのテストもインテル製プロセッサーの内蔵GPUとは思えないほどの高スコアとなっている。 ビジネスモバイルPCとしては非常に優れた描画性能であり、グラフィックス系アプリの利用はもちろん、息抜きでゲームをプレイするといった場面でも大いに活躍してくれるだろう。
最後にバッテリー駆動時間だ。XPS 13の公称の駆動時間は、フルHD+のストリーミング動画を最大26時間連続で再生できるとされている。PCMark 10に用意されているバッテリーテスト「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」を利用し、ディスプレイ輝度50%、キーボードバックライトオフの状態で検証してみたところ、15時間36分を記録した。 ベンチマークテストでこれだけの駆動時間ということは、あまり省電力を気にせず利用したとしても、おそらく10時間程度は問題なく利用できるだろう。Core Ultraプロセッサー(シリーズ2)は省電力性も大きく改善されているが、テストからもしっかり確認できた形だ。