小池都知事が定例会見8月20日(全文3完)なんのために今、戦っているのかしっかり発信したい
数字上は一定数空きがあるように見えるが
記者:猪口先生に伺います。すいません、冒頭、昼間の間には2倍になっているという病床の話、患者の受け入れの話ありましたけれども、数字上は一定数空きがあるように見える病床ですけれども、その2倍になっているところをちょっと少し教えてください。 猪口:空きがあるのになんで入んないかっていう質問を答えることになるんだろうと思いますけれども、病床が100あったらその100全部使えるかっていうと、医療っていうのはなかなかそううまくいかないんだと。病室っていうのは男も女もあるしっていうような話を、例えばお年寄りと若い人で活動の範囲だとかそういうのが違うとか、それから合併症の問題がいろいろあったりとかっていうことで、なかなかうまくいかないんだっていう話は前々からしているところではあるんですけれども、最近、かなりの重症の方が非常に増えてきているということで、軽症の方たちが入院してくるのと比べると労力が非常に掛かりますので、その患者さんたちの入退院ということですごく労力が掛かるようになってきていることがあります。 それから、これは先ほどの感染症法上の問題なんだけれども、入り口が保健所っていう行政のところが入り口になってきて入院を決めていますね。そうするとその調整が、通常医療っていうのは医療者が入院を決めて、そしてこういうところに入院させようって医療者同士のコミュニケーションの中で入院をさせていますけれども、これは行政の判断によって入院っていうものが決まってくるわけです。そうすると入り口が非常に限られたところからいろんな病院に振らなくちゃいけないということで、調整が非常に難しいという点があります。 そして先ほど言った点は、今、1週間で2000人以上の方が入退院をしているんです。これは1日当たり300人から400人の方が入退院、非常に多い日はもっと入院をしなくちゃいけないですね。そうすると調整をするのに、調整中という形の積み残しって言っていますけど、その日のうちに入院させられない人たちが出てきます。その人たちの入院はなるべく次の日の朝、調整をして入院させているんですね。入院していただいています。そうすると午前中に入院になるんです。だけど、その日に退院される方たちは午前中に退院できるわけではなくて、午後までかけていろいろある。それから転院するのもあります。