F1第14戦開幕、サマーブレイク前の最終決戦、優勝候補の一番手はマクラーレンか【ベ
今年は路面が再舗装されたことでタイヤ戦略に変化も
ベルギーGPの舞台となるスパ-フランコルシャン・サーキット(Circuit de Spa-Francorchamps)はアップダウンの激しい山岳コース。 急勾配をハイスピードで一気に駆け上がる「オールージュ」では大きなパワーが求められる一方で、急激な下り坂の先にやってくる連続する左コーナー「プーオン」などハイスピードでテクニカルな下りコーナーもあり、タイヤへの負担が大きく、ブレーキにも厳しく、ドライバーにとっては一瞬たりとも気の抜けないタフなサーキットとなる。 マシン的には高速セクションと中低速セクションの両方のバランスの取れたセッティングが求められ、タイヤマネージメントはもちろん、エンジン全開率が75%~80%に達するため電気エネルギーのマネージメントも課題となる。 山岳コース特有の変わりやすい天候もやっかいで、コースコンディションは日によって変わるだけでなく、コース上のさまざまなポイントでグリップレベルが劇的に変化することもある。さらに、コース全長が7.004kmと長いためため、ドライタイヤからウェットタイヤに、またはその逆に切り替える適切なタイミングを判断する際にわずかなミスがあると、大きなタイムロスを招くことになる。予選ではさらにその判断が難しい。 また今年はコースが改修され、路面が再舗装されたためグリップレベルが向上し、ラップタイムが大幅に短縮される可能性は高い。 どのチームのマシンがこのコースに合っているかの判断は難しいが、パワーサーキットであるシルバーストン・サーキットでの走りを見ると、マクラーレン、メルセデスが速そうだ。
昨年はフェルスタッぺンが予選、スプリント、決勝を難なく制圧
昨年2023年のベルギーGPはスプリントフォーマットで行われたが、無敵を誇るレッドブルのマックス・フェルスタッぺンはスプリントと決勝を難なく制してしまった。 昨年2023年のベルギーGPはレッドブルのマックス・フェルスタッぺンの独壇場だった。 とくに決勝では年間規定数を超えるギアボックス交換によるペナルティで6番グリッドからのスタートとなったにかかわらず、スタートの混乱をかいくぐっていきなり4番手に浮上すると、そこからハミルトン、ルクレールをオーバーテイクしてペレスに次いで2番手に浮上。 チームメイトとの争いも17周目にあっさりと決着をつけると、同じマシンとは思えないほどの圧倒的なペースで逃げ続け、最終的には22秒の大差をつけて、自身8連勝のシーズン10勝目を飾った。 フェルスタッペンはレース後も涼しい表情で、この時のフェルスタッペンの速さは手がつけられない状況だった。 【参考】2023年F1第13戦ベルギーGP決勝 結果 1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 44周 2位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+22.305s 3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+32.259s 4位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+49.671s 5位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+56.184s 6位 63 G.ラッセル(メルセデス)+63.101s 7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+73.719s 8位 31 E.オコン(アルピーヌ)+74.719s 9位18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+79.340s 10位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+80.221s ────────────── 16位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+103.071s ファステストラップ 44 L.ハミルトン(メルセデス) タイヤを供給するピレリは、ベルギーGP開幕に向けて「過去2年間と同じ中間のコンパウンドを供給します。ハード=C2、ミディアム=C3、ソフト=C4です。タイヤへのストレスという点では、シルバーストーンや鈴鹿ほどではありませんが、スパにはあらゆる種類のコーナーがあり理想的な空力の妥協点を見つけることが重要になります。実際、第1セクターと第3セクターで非常に速いマシンが、低速の第2セクターで苦戦したり、その逆になったりすることは珍しくありません。通常、このトラックの劣化は主に熱によるものですが、新しい舗装の路面でタイヤのグリップ力が向上するため、熱の影響は大きく変わってくるかもしれません。もちろん、このコースでは天候の変化への対応は重要なポイントになります。昨年は決勝レース中に雨が降ることはなく、多くがスタートでソフトタイヤを装着し、レースを完走したドライバーのほとんどのドライバーが2ストップ戦略をとりました」とコメントしている。
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