大阪府・吉村知事が定例会見7月29日(全文3)感染症対策しない店には休業要請すべき
中症患者への対応についての認識は
TBSテレビ:TBSの『報道特集』の金平と申しますが、今の質問とも関連するんですが、病床の確保のことについてですが、大阪府は昨日155人というような感染者、最高の値を記録してしまったということなんですが、知事がおっしゃったように市中感染の拡大傾向っていうのが今後ますます増えていくことも予想される中で、先ほど重症患者の対応についてはお話があったんですが、これ以上の医療崩壊を防ぐために中症患者についての対応について、現段階での認識をお伺いしたいというふうに思います。 吉村:中等症の患者さんに対する対策、これは非常に重要だというふうに思っています。ここは専門家の意見、きのうの専門家の意見でもありましたが、重症を少しでも減らしていくために中等症の時点での対策、治療、これが非常に重要だという報告も受けていますし、僕自身もそう認識をしています。 やはり軽症、そして中等症、重症になっていくわけで、中等症の段階で、これは酸素マスクしているわけですけども、適切な治療を行うということが非常に重要になってくるし、ベッドを確保する、医療体制を確保するということも非常に重要になってくると思っています。だからこそ大阪においては中等症専門のコロナ病院というのをつくりました。これが大阪の十三市民病院です。十三市民病院はたぶん日本全国で初めてのコロナ専門病院だと思いますが、中身が中等症の専門病院です。 重症でもなければ軽症でもない、中等症の専門病院を、それだけを診るというのを今、十三市民病院で専門病院としてやっています。現状は90床まずつくりましたが、現在22名の方が入院をされているという状況です。中等症の段階で適切な治療をしっかりやることによって、重症に行く方を1人でも減らすことができるというふうに考えています。
患者が増えるほど中等症も増える
そういう意見も聞いたからこそ中等症の専門病院をつくろうよ、ということで、これは感染が広がってきた当初、4月ぐらいでしたか。松井市長と共に始めたというところでもあります。ですので、言われているのは、第1波のときなんかはそうです。第2波がどうなるかは分かりませんが、全体の中の重症といわれる方、重篤な方、われわれが重症と呼んでいる重篤とされる方はだいたい5%ぐらいです。 全体の中で必ず5%ぐらいは、第1波の中にはそういうのが出てくる。そしてだいたい20%ぐらいが中等症になるというふうに分析も出ています。全体患者が増えれば増えるほど中等症も増えてくるということになります。ただ第2波の傾向が今のところ20代、30代が多いので、その割合は減るかもしれませんが、その中等症を、中等症はどういうものかというといろいろありますけども、一言で分かりやすく言えば酸素マスクを必要とする方。つまりこれはホテル療養では診れません。病院じゃないと診れないということにもなりますし、一定のそこでの専門性というのも必要になってきますから、中等症の専門病院をつくったという状況です。 ですので中等症対策としてはそういったコロナ専門病院をつくるということをやっていますし、それから重症も含めてですけども、コロナを診れる医療スタッフの研修なんかも今始めているところです。やはりそこの専門知識を持ったお医者さん、看護師さんが少ないということで、そこを専門的に診れる研修なんかも始めているところでもあります。ですので、いろんな治療法なんかも、今、治療薬なんかも出てきていますけども、中等症をいかに減らしていくのか。そして中等症の段階でいかに食い止めるのか。ここは非常にわれわれとしても強い問題意識を持っています。その結果、中等症専門病院をつくったということです。