大阪府・吉村知事が定例会見7月29日(全文3)感染症対策しない店には休業要請すべき
ちぐはぐな印象を残すところはないか
TBSテレビ:もう1問よろしいですか。私、東京から来たので、今、吉村知事の会見を聞いていて、東京都の小池知事とはずいぶん違って具体的な方策を述べられているなというふうなことを、素朴な感想として持ったのですが、一方で先ほどの感染者の拡大傾向にあって、全国のレベル、あるいは国のレベルでは飲食店等に対する、今、第2波と呼んでいいかどうかも分かりませんけども、そこに対する利用は控えるようにというような、だいたい大きな傾向としてそういう動きが出てきている中で、これは大阪の独特のシステムかもしれませんが、大阪コロナ追跡システムを促進させるためとはいいながら、ポイント制の導入というんですか、大阪マイルの導入というのは平たく言えばどんどん利用してくださいというような、つまり飲食店にどんどん行ってください、あるいは利用しましょうというような拡大傾向ですよね。 そうするとどこかにちぐはぐさというか、これは経済の両立ということと、それから感染防止というのはもともと両立は難しいということはあるかもしれませんけども、お得とか、あるいは大阪マイルというような発想というのが全体の流れから言うとどこか違和感があるというか、ちぐはぐなところが残るというような、そういう印象を残すというようなことはありませんか。 吉村:ウイルスはもうゼロにはできませんので、このウイルスと付き合っていかなきゃいけないというふうに思っています。付き合いながら社会経済を動かしていかなきゃいけないというふうに思っています。で、完全な休業要請っていうのはいったんは抑えられますけども、またこうやってにょきにょき出てきますから、結局また同じことを繰り返しでやっていますから、持続可能な仕組みじゃないと僕は思っています。
今、持続可能な仕組みを模索している
持続可能な仕組みを模索しているのが今のまさにこの時期だと思うんです。だから全てをやめるとかじゃなくて、動かしながらどうやってこのコロナを抑え込んで、医療体制のレベルの範囲の中に抑え込みながらワクチンや治療薬ができるまで維持していくのか、ぎりぎりのところを維持していくのかという、そこのぎりぎりのところというのがわれわれ、政治行政として目指していかなければいけない部分じゃないかと。どっちかに大きく振り切れるんでは、もうないだろうというふうには思ってます。 その中で今回の追跡システムとかポイントっていうのは結局飲食店でも、全ての飲食店がやめてくださいというんじゃなくて、ちゃんと感染症対策を取ってるお店とか、そういうところを利用してくださいというのを促進してますから、そういうところではやはり対策を取りながら消費は増やしていってもらいたいと、そういうふうに思っています。 だからこの大阪マイルとかポイントも、あくまでも追跡システムを導入してくれているところなので、追跡システムを導入していない店では当然こういうポイントは受けられない。消費者のほうの選択肢としても、こういった対策を取ってる店をどんどん選択していってくださいということを大きな方向性として促していくことで、お店のほうも対策を取らなきゃ駄目なんだな、と今までと同じやり方じゃ駄目なんだなっていうのをぜひ意識も変えて、対策も取りながら生き延びていくと、商売をしていくというほうにシフトチェンジを徐々に徐々にしていかなきゃいけないんじゃないか。 そのうちの1つのポイントとして考えているのがこの大阪マイルも、そのうちのOne of themですけども、きちんと対策を取っているところで、感染症対策、気を付けながら、ある意味で消費はしてもらう。消費自体は僕はやっぱり必要だと思います。消費がなくなったら店は倒産しますから、倒産したらそこは失業者になり、そこには家族も居、子供もいるということなので、やはり消費というのは必要だと思っていますから、それは今までと同じやり方というよりは感染症対策を取った上での消費を増やすということをやっていく。これがまさに持続可能な両立の仕組みにつながってくるんじゃないかというふうに思います。