日産、2019年3月期決算を発表(全文2)北米の収益が悪化
日産自動車は14日、2019年3月期決算を発表した。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「日産が2019年3月期決算を発表 西川社長らが会見」に対応しております。 【動画】日産が2019年3月期決算を発表 西川社長らが会見 ◇ ◇
今、直面している状況について
西川:それからグローバル事業におきましては特に影響の大きい地域、これは日本、北米、中国については地域を統括する役員を当社の最高意思決定機関であります経営会議、エグゼクティブ・コミッティに加えて、メンバーに加えたということでございます。 また加えて自動車業界が大きな変革期を迎える中で、事業としてのトランスフォーメーションを加速するということで、それを最優先課題とした専任の役員、関という名前ですけども任命しております。それからガバナンスで新たに副社長を1人任命して、川口でございますけども、こういう状態で、こういう体制で進めていくということで、全社一丸となって業務執行を進めてまいりたいというふうに思っております。 これから取り組むことについてお話をする前に、今われわれが直面している状態を少しお話したいと思います。今ご説明したとおり、大変厳しい状況にございます。当社の中期計画のポートフォリオとしては、ここにあります、これは主要地域でのビジネスの収益性を書いたものでございます。 この中の主要地域、アメリカと日本と中国で10%台の営業利益率を確保すると。そして欧州、その他の地域で5%ということで、これで継続的に8%台の収益を確保するということを狙っておりました。左側のグラフは2016年度の状態でございますけども、この状態から北米を徐々に改善をしていけば、狙ってる状態に近づけるなというふうに見ております。 右側が昨年度、18年度の数値でございます。見ていただいて分かるとおり、グローバルの営業利益率は6.9%から3.8%に落ちてしまったわけでございますけども、これは中国比例連結のベースでございますけども、この部分で、やはり1つは米国が大きく、北米の収益が悪化をしてしまったということでございます。一方で日本と中国は引き続き健全なレベルで推移してるという状態でございます。 すでにご案内のとおり、何度も申し上げてますけども、米国ではやはり前の中期計画の後半に大きく販売台数の拡大を狙って、インセンティブに対応した製造をプッシュをして、その後、全需がピークアウトしたあと、他社もインセンティブも増やしてくる中で、競争関係が一層厳しくなったということで、なかなか多額のインセンティブを使っても、われわれの販売が増えないということ、それを補填するためにフリート販売を増やしたということで、そういうサイクルに入ってしまい、ブランドと商品の価値を毀損すると。そして販売会社のほうへも影響を与える状態になってしまったわけでございます。