【40代・50代からの老後資金】「いつもの」を好み、変化が嫌いな人は家計改善のチャンスを逃し、老後資金がたまりにくい「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」
◆不要な固定費を払い続けていないかチェックを
「携帯電話の料金が固定費で、見直すと効果が大きいとお話ししましたが、これはほかの固定費にも同じことが言えます。 例えば光熱費。光熱費を見直すことで、年間の支出に大きな差が出ることがあります。 電力自由化となり、電気代やガス代をまとめて見直すことができる『エネチェンジ』などのWebサイトが今はあるので、それを活用するのもいいかもしれません。 またクレジットカードのように年会費がかかるサービスも固定費のひとつ。見直してみることをおすすめします。 そのサービスをちゃんと使っているのか、または今の自分に必要なのかを考えてみましょう。ほとんど使っていなかったり、もう必要性を感じないというものがあれば、ぜひ見直しを。 見直したいものはまだあります。それは定期購入、サブスクリプション(サブスク)です。 例えばサプリメントの定期購入や配信サービスのサブスクなども、意外に契約していることを忘れてしまったまま自動的に継続しているものはないでしょうか。一度チェックしてみてください。 活用していないことにお金を使うのはもったいないこと。とはいえ何かを変更したり、停止するために手続きをするのは面倒なことです。 でも『面倒』『よくわからないから』『特に不便はないから今のままでいいや』と新しいものをチェックすることなく『いつものでいいや』とか『今までと同じでいい』と変化を嫌っていたら、家計改善のチャンスを逃してしまいます。 不要な支出を削ることは、お金を貯めるためだけではなく、自分がやりたいことや使いたいことにお金をかけられるようにするうえでも大切です。自分なりのタイミングでぜひ見直しをしてみてください」
【教えてくれたのは】 黒田尚子さん CFP® 1級ファイナンシャルプランニング技能士。1969年生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年に日本総合研究所に入社。在職中にFP資格を取得、98年に独立系FPとして転身。現在は、各種セミナーや講演、執筆、個人相談など幅広く活躍。CNJ認定 乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格取得。「がんとくらしを考える会」理事、城西国際大学経営情報学部非常勤講師なども務める。『がんとお金の真実(リアル)』『親の介護は9割逃げよ』『病気にかかるお金がわかる本』(共著)『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動』『終活1年目の教科書』など多数。 取材・文/倉澤真由美
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