GMT時計のおすすめ5選 ロレックス、グランドセイコー…海外旅行で光る24時間針
連載《腕時計マニアックス》Vol.10
日常がようやく戻り、出張や旅行で海外に出かける人も増えたせいか、各時計ブランドともGMTウオッチ、すなわち複数の時間帯を表示する機能を備えた時計が好調と聞きます。 【写真はこちら】GMT時計の5モデルを詳しく デザインやスペックをチェック! 簡単に説明しますと、GMTウオッチのGMTとはGreenwich Mean Time(グリニッジ・ミーン・タイム=グリニッジ標準時)の略。1884年の国際子午線会議で世界の時刻の基準として決まった、ロンドンのグリニッジ天文台のある位置の時刻のことです。ちなみにロンドンから経度が15度ずれるごと1時間の時差がプラスマイナスされます。 もともとGMTウオッチは時差をまたいで航行するパイロットなどのために開発されたもので、通常の時・分・秒針のほか、大抵はGMT針と呼ばれるグリニッジ標準時を示す24時間針と、それに対応する24時間表記のベゼルを備えています。
■時差計算は不要 便利なのに格調高し
もちろんGMT針をグリニッジ標準時として使ってもいいのですが、パイロットや英国に住んでいる人をのぞき、普通の人が旅時計として使用するなら、普段はGMT針を自国時間(ホームタイム)の24時間針として使い、時差のある国に出かけたときに時針を現地時刻(ローカルタイム)に合わせる使い方が一般的。いちいち頭の中で時差を計算せずとも、一瞬で現地と自国の時間を把握できるため、旅先では大変便利です。回転ベゼルとの併用で、第3のタイムゾーンを把握することができるモデルもあります。 もっとも、いまどきはスマホがあれば、時差のある国への旅でも不自由は感じません。目的地の空港に着いたとたんに現地時刻を表示し、自国を含めその他の国の時間も簡単に把握できますから。でも時刻確認のたび、いちいちポケットやカバンからスマホを取り出すのはなかなか面倒くさいもの。 その点、腕に目を落とすだけで現地と自国の時間がわかるGMTウオッチはやっぱり便利だし、見た目もスマートだと思うのです。現地の取引先との商談の場で、ある程度ステータスあるブランドのGMTウオッチを着けていれば、できるビジネスパーソンという印象を与えることもできるでしょう。 今回はそんなGMTウオッチの中から、より旅の気分を盛り上げてくれそうなデザインや性能、来歴を秘めたモデルを5本ご紹介。グローバルワイドに活躍中の方はもちろん、将来そういう立場になりたいと願う人も、決意表明の証としてぜひ狙ってみてくださいませ。