GMT時計のおすすめ5選 ロレックス、グランドセイコー…海外旅行で光る24時間針
青×赤を美しく引き立てる新しいオパラインダイヤル チューダー「ブラックベイ GMT」 ブラックベイはチューダーを代表する人気ダイバーズコレクション。こちらはそこにGMT機構を搭載したブラックベイ GMTの新作です。ブラックベイ GMTにはブルー×バーガンディーの回転ベゼルに黒文字盤を合わせたモデルがすでにあるのですが、今作ではオパラインと呼ばれる、わずかにシルバー味を帯びたホワイトダイヤルを装着し、ぐっとノーブルな雰囲気に仕上げています。どこか20世紀半ばの民間航空ブームを想起させる配色でもあり、時針と秒針、そして赤いGMT針がチューダー製ダイバーズの伝統であるスノーフレーク針であることも、そうしたノスタルジックな雰囲気作りに貢献しています。 搭載するのはチューダーのために独自に開発されたマニュファクチュールキャリバー、MT5652。GMTモジュールを積み重ねるのではなく、ベースムーブメントとGMTモジュールが完璧に統合するよう設計されており、スイスの厳格なクロノメーター検定機関、C.O.S.C.の認定を取得し、耐磁性の高いシリコン製ヒゲゼンマイも備えるという大変優秀な機械です。なおパワーリザーブは約70時間。 この見た目、この性能で60万円ちょっとというのもうれしいところ。ちなみに兄貴分であるロレックスのGMTマスターには現在こういう白文字盤の展開はなく(かつて、ごくわずかな本数のみ作られたようですが……)、そういう意味でも狙い目のモデルと言えます。 文:吉田巌 イラスト:TOMOYA
吉田巌
編集プロダクション、広告代理店を経て25歳でライターとして独立。雑誌やWEB媒体で時計をはじめ、服、靴、鞄(かばん)、革小物など男性の煩悩をくすぐるアイテム全般について執筆。インタビュー記事も多くこなす。スイスの新作時計展および時計ブランド本社の取材歴も豊富。
TOMOYA(高橋智也)
イラストレーター。緻密な線画を得意とし似顔絵から風景画まで幅広いジャンルの作品を制作している。主に雑誌やWEB媒体で活動中。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。