782馬力のプラグインV8を搭載した新型「ベントレー コンチネンタルGT」は12気筒エンジンさえも忘れさせる 試乗&レポート!
ベントレーは、あらゆる繊維で注目を集めようと叫び続けているが、8気筒エンジンを搭載したこの車での旅は、これまで以上に静かに始まる。以前のモデルではエンジン音が響いていたかもしれないが、新型「コンチネンタル」は地下駐車場から市街地、そして必要に応じて最初の目的地まで、静かに走行する。なぜなら、トランク床下のバッテリーは25.9kWhの容量があり、約80kmの純電動走行が可能だからだ。一方、電動モーターのみでの最高速度は140km/hだ。
0-100km/h加速は3.2秒
しかし、ベントレーが初航海のルートに組み込んだ数ある峠道のひとつにさしかかると、静寂はすぐに終わりを告げ、気合いの入ったキックダウンとともに8気筒エンジンが動き出す。音色はそれほど豊かではないかもしれないが、少なくとも堂々として自信に満ちたその轟音は狭い谷間を満たし、両方のエンジンのパワーが合わさることで、物理学をあざ笑うような加速を見せる。質量の慣性力?ごめんなさい、意味がわかりません。ベントレーはそう言っているように聞こえる。
0-100km/h加速は3.2秒で、先代モデルより0.3秒速くなっている。もしここにもっと長い直線があれば、「W12」モデルと同じ335km/hにすぐに到達するだろう。 しかし、「コンチネンタル」はよりパワフルになり、加速性能が向上しただけではない。アルプスの尾根を越える曲がりくねったカーブでは、この車が明らかに機敏になったことが実感できる。もちろん、フロントの軽量エンジンとリアの重量バッテリーとのバランスが向上したことも一因だ。2バルブ減衰機能を備えた新しいサスペンションも、より素早く反応し、長距離走行の快適性とサーキットでの妥協のないパフォーマンスの差を大きく広げることができる。
「開発者以外にサーキットで走らせようなどと考える人はいないでしょう。しかし、グランツーリスモのコンセプトは、どんな道でも走れることです」と、開発責任者のマティアス ラーベは語る。高速道路でも、海岸沿いや山間部の田舎道でも、サーキットでも、だ。
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