ダブル台風発生中 台風17号は小笠原諸島・台風18号は沖縄接近のおそれ 台風離れた所も雨足強まる可能性も
28日(土)午前9時、台風17号に加えてフィリピンの東で台風18号が発生した。台風17号は強風域を伴い、29日(日)午後から30日(月)にかけて小笠原諸島に接近する可能性がある。台風18号は30日(月)には暴風域を伴い「強い」勢力となって10月2日(水)から3日(木)にかけて石垣島など先島諸島に接近するおそれがある。台風から離れた本州付近でも、台風周辺の湿った空気が秋雨前線を刺激し、雨足が強まる可能性がある。
台風17号 小笠原は大雨・強風・高波など注意
28日(土)午前9時、台風17号に加えてフィリピンの東で台風18号が発生した。これで今月8個目の台風発生となり、9月としては2013年以来11年ぶりの多さとなっている。 28日(土)正午現在、台風17号は強風域を伴いながら小笠原近海を北寄りに進んでいる。このあと29日(日)午後から週明け30日(月)にかけて、父島など小笠原諸島に最も接近する見通し。小笠原諸島では大雨、強風や高波などに注意が必要だ。
その後、10月1日(火)には暴風域を伴い、八丈島など伊豆諸島に近づくおそれがある。また、台風が予報円の西側を通る場合、2日(水)にかけて関東に接近する可能性がある。
台風18号は急発達 強い勢力で沖縄へ
28日(土)正午現在、台風18号はフィリピンの東を1時間に10キロメートルと自転車並みの速度で南西に進んでいる。現在、この海域の海面水温は30℃くらいと平年より約2℃高く、台風は動きがため海からエネルギー源の水蒸気が多く供給され、急速に発達する見通し。次第に進路を北寄りに変え、30日(月)には暴風域を伴い「強い」勢力となりそうだ。10月2日(水)から3日(木)にかけては「強い」勢力を維持したまま、石垣島など先島諸島に接近し、大荒れの天気となるおそれがある。また、台風18号は発達する上に速度が遅いことが特徴のため、沖縄では先島諸島を中心に週後半にかけて大荒れの天気が長引く可能性がある。
来週半ば以降 本州も雨で雨足強まる所も
台風18号から離れた本州付近も油断は禁物だ。台風から離れた所でも、台風周辺の湿った空気が本州付近に停滞する秋雨前線を刺激して、雨の量が多くなる可能性がある。先日、大雨となったばかりの北陸を含め、本州付近は2日(水)ごろから雨が降りやすくなり、局地的には雨足が強まるおそれがある。 また、台風18号は4日(金)以降の進路が定まっておらず、本州付近に近づくことも考えられる。今後も最新の情報に注意した方がよさそうだ。 (気象予報士・鈴木悠)