都議選圧勝で国政進出は? 小池氏に残された多くの“オプション”
なお、本稿脱稿の直前に、小池知事が都民ファーストの代表を辞任するというニュースが入ってきた。知事と議会がともに有権者を代表する二元代表制の観点から、知事が議会第一党の党首を務めることには懸念が表明されていたため、小池氏は知事に専念することにしたのだという。 小池氏が知事に専念すると述べている以上、小池氏がすぐに国政進出する可能性は小さくなったと思われる。しばらくは都政における小池劇場が続くであろう。しかし小池氏にはまだ多くのオプションが残されている。今後の小池氏の動向に注目したい。
----------------------------- ■内山融(うちやま・ゆう) 東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は日本政治・比較政治。著書に、『小泉政権』(中公新書)、『現代日本の国家と市場』(東京大学出版会)など