高松商 成長願い愛情たっぷり 監督の手料理が人気 /香川
<センバツ2019> 屈強な体をつくるため、食べることだって練習の一つ。そして、高校生はいくら食べても腹が減る--。高松商の選手の胃袋を支えているのは、長尾健司監督の振る舞う手料理だ。【潟見雄大】 体育教官室にある小さな調理場を使い、授業の合間の時間を活用しながら作る。献立はカレー、ハヤシライス、クリームシチュー、ビーフシチュー、炊き込みご飯で、平日に日替わりで用意。「味付けにこだわりはない」と謙遜するが、栄養バランスを考えて野菜も盛りだくさん。汁気があって食べやすいものや、味が付いていて口に運びやすいものを選んでおり、選手への愛情がにじむ。「とにかく体を大きくしてほしいですから」と長尾監督は笑う。 授業後、練習着に着替えた選手が多目的広場に集まった。置かれた炊飯器と鍋の前には人だかり。練習で動けなくならない程度にと気をつけつつ、丼に盛り付けたシチューをかき込んでいく。みんな、ペロリと平らげてグラウンドへ駆けていった。 古市悠八選手(2年)は「毎日献立が違うのでおいしく食べられる。クリームシチューが一番好き。白米だけだとしんどいけれど、監督の料理と一緒ならたくさん食べられる」と話していた。