「アニメに力入れる」 毎日放送社長が会見
毎日放送(MBS)系放送3社の首脳が17日、夏の会見で近況を語った。社長就任4年目を迎えたMBSの虫明洋一社長は「土曜日の朝から夕方の番組の視聴率も安定、月から金の夕方の情報番組『よんチャンTV』も視聴者に浸透してきた。タイムテーブルは落ち着いてきたと思う」と感想を述べた。 【関連写真】「アニメやコンテンツ系に力を入れる必要性を痛感した」と語るMBSの虫明社長 また本社のある大阪市北区茶屋町一帯で6月に行ったアニメ関連のイベント「ちゃやまち推しフェスティバル」に2日間で12万3000人が集まり、前年より5000人も多い結果だったという。これを受け、「アニメやコンテンツ系に力を入れる必要性を痛感した」と虫明社長。 番組制作上で発生した事故については「ロケハンからロケまでの準備期間を十分取り、ロケ時のスタッフの人数増など安全管理を徹底して再発防止に努める」とした。 MBSメディアホールディングス(HD)の高山将行社長は3月末、JR大阪駅前に開業した劇場「SkyシアターMBS」の手ごたえについて語り、「これまでに14演目19ステージで延べ10万人に足を運んでいただいた。7月末までは9割の稼働率の状況」とした。 高山社長は「今後、新シアターにはいろいろな問題が出てくると思う。開業1年目までは気を引き締めていきたい」と気のゆるみを警戒。インバウンド客が増える中、外国人にも楽しんでもらえる企画も必要と語った。 6月に就任したMBSラジオの原厳一郎社長は「地域に密着した音声メディア」をモットーにラジオそのものの認知度を高めていく決意を表明。中期経営計画では「ラジオ」と「脱ラジオ」の両面を推進、放送事業とともに、配信、イベント、物販などに力を入れていく方針とした。
電波新聞社 報道本部