和田秀樹「清少納言が『秋は夕暮れ』と言ったのももっともで…写真を撮って涙を流して。秋は気が済むまで<格別な夕日>を眺めるべし」
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「足を止めて秋の夕日を眺める」です。 【書影】専門医がすすめる、脳と心と体に効く暮らし方。和田秀樹『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』 * * * * * * * ◆足を止めて秋の夕日を眺める 清少納言も言っています。 「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり……」 今も昔も、秋の夕日は格別です。 力強く、温かく、そして包み込むように優しい。 夕日には、人の心を揺さぶる力があるようです。
◆夕日を見て脳を活性化 夕日がきれいな日は、足を止めて気が済むまで眺めましょう。 感動して鳥肌が立つ、思わず涙が出る、ただただ眺めてしまった、興奮してスマホでたくさん写真を撮った。 全部、脳が活性化した証です。 感動することで、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が促されているはずです。 もし仕事や家事の途中だったとしても、窓から夕日が見えたら、1分、10秒、夕日を眺めてみてください。 ほんの少しの時間でも、疲れが癒やされ、前向きな気持ちで再び仕事や家事に取り組めるでしょう。 ※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
和田秀樹
【関連記事】
- 実りの秋、精神科医の和田秀樹があらためて<フルーツ狩り>をオススメする理由。「その香りは脳にもいい効果が…」
- 「温泉はいいこと尽くし」と和田秀樹が断言。温泉に浸かることで複合的に作用する<3つの効果>に注目!
- 「老けない肉ベスト10」は?脂質の高い肉は「老ける」「太る」の原因に。寿命を延ばすには「高タンパク質な肉」を【2024年上半期BEST】
- 和田秀樹 年をとれば動脈硬化やがん細胞がない人は存在しない。老人の勝ち組になるには、50歳が分岐点【2023年間BEST10】
- 和田秀樹 子どもの言うことを聞いて「こんなはずじゃなかった」とならないために。第一は「自分が後悔のない人生を送ること」と考える【2023年上半期BEST10】