問題が放置されていたのはなぜか

　ほかの方々については私はよく分かりませんけれども、ほかの方々が田中理事長の強い権勢下に置かれていたかどうか、おそらくそういう体制、今回のいわば大きな問題は、そういう体制がつくられていたんだなというふうにあらためて分析し、そしてその不正の体制が二度と起こさないようにということで、今回決別を行い、そして新たな日本大学をつくるべく、進めてきた次第でございます。 朝日新聞：アメフト問題以降、ずっと問題が放置されていたのはなんでですか。 加藤：先ほど申し上げたとおり、アメフト問題は当時、日本大学では教学問題として理解されていたということではないかと思います。 朝日新聞：報告書でも理事会がちゃんと機能しないってガバナンス不全を指摘されているんですが。 加藤：第三者委員会の報告書にはそう書いてありましたけれども、日本大学としてはそのように理解していなかったということじゃないかというふうに思います。 朝日新聞：なぜそのように理解しなかったんですか。 加藤：それは当時の執行部の方に聞いていただかないと、よく私は分かりませんけれども。 司会：それでは、まだご質問されてない方からご質問をいただければと思いますが、いかがでしょうか。それでは一番向こうの列の今、手をあげている方からお願いします。