スーツに合わせる靴に迷ったら……黒のストレートチップならまず間違いなし!
【ビジネスファッション裏技事典】
スーツだけでなく、ジャケパン、セットアップとビジネスファッションがどんどん多様化する昨今。それ故、「何をどんな風に着こなせばいいのかわからない(汗)」というおしゃれ迷子が増えている模様。そこで、さまざまなファッションメディアで活動するエディターが、その悩みを解決するビジネスファッションの裏技を伝授します。 【伝説の靴職人・関信義さんが作る「靴のハシモト」の上質な本革】 押条事務所所長・ファッションエディター/押条良太 「MEN′S CLUB」編集部を経て独立。「OCEANS」「Begin」「LEON」などのメンズ誌やブランドのカタログ、広告を手掛ける
Q. 「スーツに合わせる靴を買いに行ったのですが、色もデザインも色々ありすぎて選べませんでした…。どんな靴を買うのが正解ですか?」K.O.さん(35歳)
A. TPOや着こなし次第。ですが、迷ったら黒の内羽根式ストレートチップを選んでおけば間違いありません! いざ、ちゃんとした革靴を買おうと店に行ったら、デザインも色も選択肢があり過ぎて選べない人も多いのでは? そこで知りたいのが、“大人が1足は持っておきたい革靴”です。答えはずばり、“黒の内羽根式ストレートチップ”。その理由は数ある革靴の中でもとりわけフォーマル度が高く、かつ最も幅広いシーンで履ける靴だからです。
「黒」「内羽根式」「ストレートチップ」の3つが必須条件
そんな黒の内羽根式ストレートチップが社会人においてなぜファーストチョイスとして良いのか、「黒」「内羽根式」「ストレートチップ」のキーワードごとに見ていきましょう。 まずは「黒」ですが、数ある色の中で最も明度・彩度が低く、厳かな印象を与えるフォーマルな色の代表格。黒の革靴はブラウンなどの他の色よりもフォーマル度が高く見られるのです。 次に「内羽根式」。そもそも羽根(レースステイ)とは、靴紐を通す部分のデザインのこと。この羽根が甲の前部の内側にあるものを内羽根式といいます。左右の羽根がほとんど外側に開かないシンプルなデザインが特徴で、内羽根式の靴は、ワークブーツなどに見られる外羽根式よりもフォーマルな靴とされています。
まさにオールマイティ。ビジネスからパーティ、冠婚葬祭までに対応
以上のことから、最初の1足として間違いないと断言できます。また、この靴がどれくらい使えるかというと、普段のビジネスからパーティ、冠婚葬祭まで、とにかくあらゆるシーンに対応できます。 この靴を履いて行って、恥をかくシーンはほとんどない、と言っていいでしょう。おまけに主張が控えめでシンプルな靴なので、履きこなしも簡単。カジュアルには少々堅すぎるかもしれませんが、スーツやジャケパンといったきちんとした着こなしに合わせる分には、まず間違いありません。なんならタキシードに合わせてもOK。ただ、ベルトは靴に合わせて、黒のスムースレザーを合わせましょう。