「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」が国立西洋美術館で 2025年10月開催。約10年ぶりの大規模来日
「印象派の殿堂」から大規模来日
2025年10月、「印象派の殿堂」として知られるパリ・オルセー美術館から10年ぶりにコレクションが大規模来日する展覧会「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」が開かれる。会場は東京・上野の国立西洋美術館。会期は2025年10月25日~2026年2月15日。 印象派と言えば、戸外の風景を移ろう光とともにとらえた絵画がまず思い浮かぶのではないだろうか。とはいえ、彼らの最初のグループ展が開かれたのは、1870年代の近代都市パリ。室内を舞台とした作品も多く描かれ、とりわけドガは室内における鋭い人物表現にこそ本領を発揮し、ルノワールも親密な雰囲気に浸された室内画を得意としていた。また、印象派の画家たちがもともと私邸の壁面装飾として描いた作品も多く、印象派と室内は思いのほか深い関係を結んでいた。 本展では、「印象派の殿堂」ともいわれるパリ・オルセー美術館所蔵の傑作68点を中心に、国内の重要作品も加えた約100点により、室内をめぐる印象派の画家たちの関心のありかや表現上の挑戦をたど 今回、エドガー・ドカの代表作《家族の肖像(ベレッリ家)》が日本で初めて展示。マネ、モネ、ルノワール、セザンヌらの名品も一堂に会するこの機会に、室内というテーマを通して印象派のもうひとつの魅力を堪能してほしい。
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