関電が金品受領で再び会見 事後レク(全文4)持ち込む金品が常識外れ
追加ヒアリングをしなかった理由は?
横田:フリーの横田一ですけども、先生の所感にある、早期に会社なり組織としての対応がなされるべきであったというところが非常にポイントだと思うんですが、その意味からすると報告書4ページ目にある、うつ病になった人とか辞表を出した人、左遷された人、遺書を作って貸金庫に預けた人等に追加でヒアリングして、特に貸金庫に経過を書いた方に話を聞いて、その遺書を読むなりすると早期に会社が対応しなかった理由が浮き彫りになるんじゃないかと思うんですが、そういう追加のヒアリングをされなかった理由は、事情はどういうことなんでしょうか。あるいは、なんか事情があってヒアリングできなければ、追加で今後の第三者委員会で調査するべきだというふうにお考えでしょうか。 小林:もちろん、いや、ちょっと、もともと激しい内容の部分は確か伝聞の形で伝わってきてる部分だったと思うんですけども、ですから、その真偽というのを今から誰に尋ねて、どう、誰が言ってたことかを調べるというのはかなり酷なことではなかったかと思います。もちろんそれをすべきだったという価値観もありうるのかもしれませんけども、少なくともそういう人物だという、そういうふうにいわれる人物だという1つのエピソードとして、それはそれとして受け取って、その上で今度は会社の対応の関係は、ずっとそれが分からずにきて、分かった瞬間、少なくとも上の人は相談を受けた段階でなんとかすべきだったんじゃないかという、私なりには書いたつもりなんで、それがもっとさかのぼるかどうかという観点で調べろというような認識ではなかったですけども。
なぜ追加ヒアリングをしなかったのかが非常に疑問だが
横田:いや、非常に貴重な伝聞情報を報告書に載せられてるんで、なぜもう一歩突っ込んで、伝聞情報ですから誰から聞いたか、たどっていけばその当事者にたどり着ける可能性が高いと思うんですが。これは労働問題、人権問題でもあって、うつ病になったり左遷されたり、身の危険を感じて、その経過を詳しくまとめたりまでする人がいたわけですから、なぜそういう方に追加ヒアリングをしようとしなかったのか。そこが非常に疑問なんですが。 岡田:すいません、会社のほうから補足でございますけれども、先生はじめの調査委員会でお願いした調査事項の1つ目の大きな柱が、この金品を渡され返却してた状況ということで、調査する中で、その対象者がこういったことを考え、こういったふうに思い、それでこういうふうに行動したというところが明らかになってきて、その背景といいますか、対象者がこう考えたという供述としまして、ここに書かせていただいたようなこの伝聞、対象者から聞いた伝聞というのがございました。従いましてこの金品の渡された返却の状況に関する、どう考えてやったかということにつきましては、当事者がこういうふうに考えて、伝聞が頭にあってこうしたということで評価をいただいております。 ご指摘の、さらにこれが個別の労働者の労働問題とおっしゃいましたっけ。そういうことのケースにつきましてどうかということは別のことといたしまして、この調査の目的としましては、そういった。 【書き起こし】関電が金品受領で再び会見 事後レク 全文5へ続く