福岡第一が新チーム「初タイトル」 高校バスケ・ニューイヤーカップ 福岡大大濠、鳥取城北、東山の冬の4強が早くも激突 【高校バスケ】
福岡第一は圧巻「20―1」発進
高校バスケ界の強豪8校が集う「ニューイヤーカップ2025」が6日まで、福岡市の福岡第一高と福岡大大濠高で開かれ、福岡第一が優勝した。 ■福岡第一の新スコアラーが躍動【写真】 新チーム発足後初の「カップ戦」。福岡大大濠対東山(京都)、福岡第一対鳥取城北という、昨年12月の全国高校選手権(ウインターカップ)準決勝の再戦が早くも実現し、福岡大大濠は87―90で惜敗、福岡第一は68―51でリベンジに成功した。福岡第一は決勝で、昨年の全国総体を制した東山を86―79で撃破、新チームとして〝初タイトル〟を手にした。 12月28日のウインターカップ準決勝で鳥取城北に敗れたスコアは58―81。福岡第一の双子の兄弟・宮本聡と耀(ともに2年)は試合前にその数字を引き合いに出し、「25点差、30点差をつけて勝とう」と鼓舞していた。スタートから攻守で圧倒する。第1Q残り7分28秒、宮本耀が早くも2本目の3点シュートを沈めて10―0。鳥取城北にタイムアウトを取らせた。 勢いは止まらない。フォワード長岡大杜(2年)が速攻でバスケットカウントを奪い、宮本耀がさらに得点を伸ばす。第1Qで圧倒し、20―1で終えた。第2Q以降もリードを許すことなく快勝したが、宮本聡はあらかじめ設定していた点差をつけられず、「詰めが甘い。20点差をつけた後に30点差まで持っていかないといけなかった」と悔しがった。 新チームは宮本兄弟のダブルキャプテン体制。センターの留学生シー・ムサ(2年)や長岡ら昨年から試合に出場してきたメンバーが残るのも強みだ。6日の決勝は、ライバル大濠に勝った東山と対戦。先発5人がフル出場となった鳥取城北戦と異なり、新戦力も試しながら第4Qに逆転し、86―79で競り勝った。 シー・ムサに代わって先発した1年生ガイ・マサンバがゴール下で相手留学生を上回るプレーを見せた。フォワードの佐藤伶音(2年)が10得点し、ガードの馬場丈(同)が3点シュートを決めて貢献した。 宮本耀は「自分たちの学年は実力がある選手が多いのは分かっていた。活躍しても驚かない」と信頼を寄せる。宮本聡は初戦の土浦日大戦を78―79で落としたことを悔やみながら、「全勝して優勝したかったです。今年は(全国高校総体、U18(18歳以下)日清食品トップリーグ、ウインターカップの)3冠が目標。試合内容もそれ以外でも『福岡第一が一番』と言われるようになりたい」と意気込んだ。