福岡第一が新チーム「初タイトル」 高校バスケ・ニューイヤーカップ 福岡大大濠、鳥取城北、東山の冬の4強が早くも激突 【高校バスケ】
王者・福岡大大濠、新エース躍動
福岡大大濠の1年生フォワード本田蕗以がエース番号「14」をつけて果敢にアタックした。東山戦のチーム最初の攻撃で、身体能力を生かしたドライブを披露。リングに迫りファウルを獲得すると、フリースローで初得点。この日はフィニッシュに課題を残しながら、20点を超える活躍で突破力を見せつけた。 「14はすごく偉大な先輩方がつけてきた番号。みんなが自分に期待してボールを渡してくれているのに、応えられていない。まだまだです」。1点を追う第4Q終盤には相手留学生にシュートをブロックされた。「相手は見えていたけど、冷静な判断ができなかった」。勝利に導けず、反省が口をついた。 大濠はこの大会、昨年から先発を務める2年生コンビ、榎木璃旺と勝又絆両主将の出場時間を制限しながら臨んだ。新チームの主力に経験を積ませるのが狙い。本田に続くようにガードの村上敬之丞(2年)も18得点と気を吐いた。 一方で、206センチの超高校級センター渡辺伶音(B2・A千葉)のポジションには194センチのサントス・マノエル・ハジメ(2年)が入った。12月の対戦では3点シュート3本を決めている。この日は留学生に制空権を抑えられる場面もあったが、自陣ゴール下から敵陣ゴール下まで走り、速攻を決めるなど機動力で対抗。新チームの戦い方の一端を示した。 圧倒的な力で高校日本一を奪還した3年生が抜け、榎木新主将は「どれだけ頼っていたか分かる試合でした」と振り返った。試合後、円陣を組み「ベンチに入っている全員がチームを鼓舞して、具体的な指示を出せるように成長していかないといけない」と促した。 6日の最終日には3位決定戦で鳥取城北とも再戦。第1Qに15―24とリードを許したが、58―55で逆転した。残り2分を切っても榎木と勝又をコートに出さずに勝ちきった。片峯聡太監督は「経験を積めて、少しの自信にもなった」と新戦力の健闘をたたえた。ウインターカップ連覇に向けて、大濠が確かな一歩を残した。 ▼参加した全国の強豪8チームはこちら▼
西日本新聞社