ソウルラッシュのGⅠ初戴冠の裏で起きた、見過ごせない“異変”。外枠が圧倒的有利に働いた2つの要因【マイルCS】
1番人気ブレイディヴェーグの敗因は?
エルトンバローズは、自在性を生かして中団から2着にまで差し込んできた。ソウルラッシュとは2馬身半差を付けられたが、4着だった昨年から着順を上げており、まだ4歳だけにまだこれからの伸びしろがありそう。まずは来春の安田記念に向けて注目を続けていきたい存在だ。 ウインマーベルは、初のマイル戦だったが、短距離馬のスピードを生かし切っての大健闘の3着。最後に甘さが出たのは距離適性の問題だと思われ、やはりベストは1ハロン短い1400m。陣営はこの距離にGⅠがないことが恨めしいことだろう。 ブレイディヴェーグは勝ち馬と同じような位置から差し脚にかけたが、エンジンのかかりがワンテンポ遅かったために差し届かなかった。中団に付けられさえすれば、爆発的な末脚でカバーは可能とみていたが、勝負所での反応の鋭さを欠いたのは、やはり中距離に特化した距離適性ゆえのことだと認めざるを得ない。1800~2400mでのリスタートに期待する。 英国から参戦し、時計勝負への適応力は未知数だと評されたチャリンだが、やや出遅れたうえに、これまで勝ったマイルG1は直線コースのみという馬であるがゆえか、道中は不器用さをのぞかせながらも、怒涛の追い込みで2着争いに加わったのは立派と言っていい。自腹で本レースに参戦し、大いに盛り上げてくれたことに敬意を表したい。 文●三好達彦
【関連記事】
- 藤田菜七子が騎手を電撃引退後、インスタを初更新。騒動を謝罪する言葉も「許されるならば競馬界の発展に尽力」
- 「日本の競馬ファンのアイドル」藤田菜七子元騎手の電撃引退に英紙が異例特集! 恩師が明かした「引退届を泣きながら書いていた」に衝撃隠せず
- 騎乗停止の藤田菜七子、“スマホ持ち込み問題”でネット上は意見百出「公営ギャンブルである以上ルールが厳しいのは当たり前」「今の時代スマホ禁止って難しい」
- 初挑戦から55年、またも跳ね返された凱旋門賞の高くぶ厚い壁。エルコンドルパサー、オルフェーヴルにあってシンエンペラーに足りなかった“アウェー克服スキル”
- 日本馬の歴史的Vかなわずも、フォーエバーヤングのラスト猛追“鬼脚”に海外メディアが感動「プライドを見せてくれた」【ブリーダーズカップ】