森永卓郎の博物館「B宝館」。約12万点の展示には<世界一>のジャンルも…「普段の暮らしの中で使っているものの中にこそ美しさがある」
◆B級で貧乏でおバカだけどビューティフル ジャンルが広がったのはテレビに出演するようになってからだ。 私は1997年にテレビ神奈川の『HAMA大国ナイト』という番組で初めて毎週のレギュラーを務めたのだが、その番組の司会をしていた玩具コレクターの北原照久さんが、毎週毎週いろいろなブリキのおもちゃを持ってきて「いいでしょう?」「可愛いよね」と言うのを聞いているうちに北原菌に感染してしまったのだ。 ただ北原さんのお洒落でポップなコレクションと、私のコレクションは、まったく被っていない。 私のコレクションのコンセプトは「みんなが普段の暮らしの中で使っているものの中にこそ美しさがある」というものだ。 だから2014年に埼玉県所沢市にオープンした私設博物館に「B宝館」と名づけた。 「B級で貧乏でおバカだけどビューティフル」を略して「B宝館」なのだ。
◆世界一を誇る展示数 現在、ジャンルは60種類を超え、約12万点が展示されている。 ちなみにミニカーは3万台ほど展示している。 先日、ギネスブックの公式記録員と話していたら、あと一割ほど展示を増やせば、ギネス入りになるという。 それくらいの台数は、未展示のモノがあるので、やる気になれば、世界一の座はすぐに取れる。 またグリコのおもちゃは、これまで3万種類が作られたが、B宝館には、その半数近くが展示してある。 こちらは、すでに世界一だ。 ※本稿は、『身辺整理 ─ 死ぬまでにやること』(興陽館)の一部を再編集したものです。
森永卓郎
【関連記事】
- 「がん宣告」後すぐに<身辺整理>を始めた森永卓郎「整理業者は費用も質もピンキリ。売れるものもあると思ったが現実は…」
- 身辺整理中の森永卓郎が数千冊の本を処分した<合理的な方法>とは?「もしかしたらまた使うかも、はたぶん訪れない」
- 森永卓郎<60年のコレクター歴>のきっかけは小学校時代に。「海外の学校で差別され、引きこもる姿を見た父が…」
- 森永卓郎「老後の資金を投資で増やそうなんて、絶対に考えちゃダメ」ステージIVの膵臓がん。手持ちの株をすべて売り払い、月120万円自由診療の免疫療法に費やす
- 森永卓郎「ステージIVの膵臓がん診断で抗がん剤治療も、体調が悪化。〈原発不明がん〉とわかり、オプジーボ投与・免疫療法で現状維持」