井上尚弥vs比嘉大吾が2.11「LEGEND」で正式決定…近未来の“世界前哨戦”となる”ガチスパー”の行方は?
新型コロナと戦う医療従事者や患者を支援するボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」(2月11日・代々木第一体育館)への参戦が決まっていたWBA世界バンタム級スーパー、IBF同級王者の井上尚弥(27、大橋)の注目の対戦相手が元WBC世界フライ級王者で現WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の比嘉大吾(25、Ambition)に決定したことが6日、主催者から発表された。 比嘉は、大会主催者を通じて「LEGEND に参戦します。まず初めに、このような時期にこのイベントに参加出来ることをファンの皆様、 関係者の皆様には感謝申し上げます。バンタム級にいる以上、避けては通れない相手、いつかは倒す相手として世界前哨戦として戦います。応援宜しくお願い致します」とのコメントを発表した。 「X」とされていた井上尚弥の対戦相手。井上尚弥が最初に対戦希望を出したのが、4階級制覇王者で大晦日に田中恒成(畑中)を相手に有言実行の格の違いを見せつけるボクシングでTKO勝利したWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31、Ambition)だった。 1月21日の記者会見でも「近くの階級のチャンピオンにオファーを出している」と明らかにし「見たい夢カード」として元WBO世界フライ級王者の木村翔(花形)が「井岡一翔対井上尚弥」と言うと、隣に座っていた井上尚弥も「僕も見たい」と賛同していた。 だが、その夢対決は実現せず、主催者が第2候補としてリストアップしてオファーをかけたのが、井岡の同門になる比嘉だった。 比嘉は大晦日に井岡の年間最高試合の前座で、WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の“ストロング”小林佑樹(六島)に挑戦し、5回KO勝利でタイトルを奪取。現在、WBA、WBOで8位にランクされている。 世界でも屈指のKOパンチャー。WBC世界フライ級王者時代に浜田剛史氏の持つ15試合連続KO勝利の日本記録に並んだが、2018年4月の同級2位のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)との3度目の防衛戦で計量オーバー。WBCタイトルを剥奪され、試合にも負け、JBCは無期限のライセンス停止の重罰を科した。その後、ライセンス停止処分が解かれ、去年2月に再起。6月には白井・具志堅ジムからAmbitionに移籍し、井上尚弥と同じバンタム級への本格転向を表明した。