鈴木が五味戦で右拳を負傷したと山口氏が明かした

　6月23日（日）に行われた『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』の一夜明け会見が24日行われたが、メインイベントで五味隆典とのパンチのみルールで戦った鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）は欠席。 　イーファイトが山口元気代表に理由を聞くと、鈴木は右拳の負傷のため「病院に検査へ行った」とのこと。 　山口氏は「骨折はしていないけれど、痛めている」と明かし、7月28日の『超RIZIN.3』でのパッキャオ戦も「僕的には気が進まない」「正直休ませたい」と懸念を示した。 【フォト・動画】鈴木が五味を右でグラつかせる！激しい打ち合いのシーンも 　鈴木はメインイベントで師匠である五味とパンチのみルールで3分3R（延長無し）対決。1Rには鈴木が右で五味をグラつかせる場面を作るも、2Rには五味が盛り返し、3Rには五味が積極的に前へ出るのと対照的に、鈴木の手数は減り、後ろへ下がるシーンが目立った。 　結果はドローで、鈴木は悔しげな表情。ネットでも五味の健闘を称える声が並んだ。 　試合後のリングで鈴木は、左手でマイクを持ち、3Rに右のパンチが減っていたことから“右手をケガしたのではないか”と心配の声もあった。 　そして一夜明け会見で鈴木は欠席。山口氏によると「病院に行きたい」とレントゲンを取りに行ったという。 　山口氏は「骨には異常ないけど痛めている。前の試合（RIZIN金原戦）でも満足に打てない状況だったけど、打っちゃって痛めて」と4月のRIZINフェザー級防衛戦の時にも痛めていた状況だったと明かす。 　山口氏は、鈴木が所属するクロスポイント吉祥寺の代表でもあり「パッキャオ戦は多分無理だと思いますよと、RIZINさんにはしていた。僕的には気が進まない。パッキャオはレベルが違う」と愛弟子を心配する。 　その理由は「オーバーワーク、身体が疲れてる。練習もMMAやキックと3部練やってる。それにプラスして、午前中にパンチのトレーナーに来てもらってボクシングの練習。3部、4部練にもなっちゃってる。それで試合が終わっても、疲れが抜けないまま繰り返し」とケガや体調が回復しないまま、ストイックに練習や試合を重ねているのだと言う。 　もっとも鈴木を止めても「言うこと聞かないと思う。やめろって言っても『なんでやめるんですか』って。最終的には吞まざるをえないしね」と複雑な心境を明かしていた。 　鈴木はパッキャオ戦の他、前王者クレベル・コイケやベラトール王者パトリシオ・ピットブルから対戦要求されており、更にKSWライト級＆フェザー級2階級王者サラーディン・パルナスに対しても「順番に全員並んどけ！片っ端からぶっ飛ばしてやる」（鈴木）と宣戦布告している状態だ。 　 　鈴木は7月28日のパッキャオ戦に向け調整するだろう。果たして間に合うか。