井上尚弥は誰と?…異例の五輪代表vsプロの”レジェンド対決”が実現!「プロとアマのどちらが強いのか」
ボクシングの東京五輪男子代表の3選手が2月11日に代々木体育館で開催されるチャリティイベント「LEGEND」に出場、現役プロあるいは引退したプロボクサーと3分×3ラウンドのアマチュアルールでのエキシビションマッチを行うことが2日、日本ボクシング連盟から発表された。新型コロナの影響で実戦舞台がなくなっているアマ側が五輪に向けての強化の一貫として参加をお願いしたもの。注目の対戦カードは今日3日に正式発表される。
「プロとアマとどちらが強いか」
異例の「五輪代表vsプロ」の対決が実現する。長らく絶縁状態にあったプロアマの関係は“ドン”山根明氏が会長職を退いてから雪解けしているが、両者が公の場所で拳を交えるのは初だ。チャリティイベント「LEGEND」が、正式なプロ興行ではないことで、ルール上、アマチュアボクサーの参戦が可能になった。日本ボクシング連盟の内田貞信会長が大会主催者に「新型コロナと戦う医療従事者の方々を支援し、見ている方々に勇気を与えるというイベント主旨に賛同した。五輪代表は昨年から緊張感のある試合ができていないので経験になれば」と出場を働きかけてWBA世界バンタム級スーパー、IBF世界同級王者の井上尚弥(27、大橋)ら錚々たるメンバーが出場するイベントへの緊急参戦が決定した。当初4人いる男子の東京五輪代表全員の出場を申し込んだが、主催者側が指名してきたのは、ライト級(63キロ)の成松大介(31、自衛隊体育学校)、 ウェルター級(69キロ)の岡澤セオン(25、鹿児島県体協)、ミドル級(75キロ)の森脇唯人(24、自衛隊体育学校)の3人。 「プロとアマのどちらが強いのか。アマから出る3選手は、アマではレジェンド。プロのレジェンドと本当のレジェンドはどちらなのか、どちらが強いのかを見せたいという意見がアマ内には数多くあった」 試合は、3分×3ラウンドのアマチュア形式でのスパーリングで勝敗はつかないが、内田会長の鼻息は荒い。 出場の決まった3人の五輪代表も腕をぶす。 「去年は新型コロナで人前で試合をやる経験がなかったので五輪前にたくさんの人に見てもらえる場数を踏んだ方がいい。相手のパンチをもらわないボクシングを見せ、その中で少しでもいいパンチを数多く当てていきたい」(成松) 「こういう大会に呼んでもらい光栄。プロにないアマのテンポ、スピード、テクニックを見せ、そこに面白さも入れて、3分3ラウンドが面白いじゃんという試合をしたい。どうせやるなら強く有名で勢いある選手とやらせていただきたい」(セオン) 「試合がなかったので、スパーリングでも試合という気持ちで臨みたい。アマの3分3ラウンドだと展開が早い試合になる。井岡一翔さんとか、木村翔さんとか、軽い階級の方とやってみたい」(森脇)