アスリート評価調査、続く大谷人気 「比較できる人いない」―博報堂DY
博報堂DYメディアパートナーズが年に数回公表している「アスリートイメージ評価調査」で、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平が総合トップになる状況が2021年夏から続いている。 【写真】アスリートイメージ評価調査に携わる博報堂DYメディアパートナーズの武方浩紀さん 調査に携わる同社ナレッジビジネスプロデューサーの武方浩紀さん(53)は「大谷1強」の印象が強い現状について「比較できる人が他にいない。これだけ1位になった人は記憶にない」と話す。 首都圏、京阪神圏の15~69歳の男女600人を対象に、現役アスリートの総合的なイメージを測定。8月の調査で大谷は29項目中16項目で1位だった。中でも「格好いい」は31%、「国際性がある」は33%、「人を引きつける魅力がある」は26%で、アスリート平均の約2、3倍。武方さんは「この3項目が昭和、平成、令和のヒーロー像と関わりが深い。『格好いい』は華があるかどうか」と説明する。大谷は他に「知性的」「精神的強さを感じる」「夢や感動を与えている」などでも1位に立った。 好感度調査でも大谷は22年、23年が年間トップ。最近の調査では91%が大谷に「好感を持てる」とした。圧倒的な人気を背景に、大谷やドジャースが多くの日系企業とスポンサー契約を結んでいるのもうなずける。 大谷は大リーグでも投打の二刀流で成功。右肘手術のため打者に専念した24年は史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成するなど、常識を覆す活躍を続けている。武方さんは「(大谷は)あり得ないことをできる、両極端なことをやれるのが大谷選手のオリジナルな魅力」と強調した。