薬剤師に聞いた!顔や脚がパンパン…な「酷いむくみの解消方法」4選|美ST
顔や体のむくみが気になることはありませんか? むくみは、体内の老廃物などをうまく排出できずにたまった結果生じるものです。むくみと同時に起こりやすい、手足の冷えや肩凝りなどに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、むくみのメカニズムと改善策を紹介します。
1.むくみの原因は?
むくみは、リンパ循環が滞ることで生じます。リンパ循環とは、リンパ液がリンパ管を通って静脈まで運ばれる一連の流れのことです。 リンパ液は毛細血管から漏れ出た血漿(けっしょう)成分で、毛細血管から1日に約20Lも漏れ出していますが、漏れ出したリンパ液のうち、大部分の8~9割が再び血管に吸収されます。一方、残りの1~2割のリンパ液は、リンパ管を通ってリンパ節に入り、最終的に静脈まで運ばれます。 このリンパ循環が「リンパ液がうまく流れない」「毛細血管からの漏出が過剰」「毛細血管でのリンパ液の再吸収される量が減る」など何らかの原因でうまく働かなくなると、むくみとしてあらわれるのです。 リンパ液には老廃物などの有害物質を、汗や尿、便として体外に排泄する働きがありますが、それらがうまく排泄できず体にたまることでもリンパ液の流れは悪化します。リンパ液の流れが悪くなると、さらに有害物質を体外へ排泄しにくくなるという悪循環に陥る可能性があります。 この悪循環に陥ってしまうと、むくみだけでなく肥満や便秘、セルライト、ニキビや吹き出物などの肌トラブル、老化、免疫力の低下などを引き起こしてしまうのです。
2.リンパ循環に悪影響を与える要素とは
多くの場合、生活習慣の乱れが引き金となってリンパ循環に悪影響を与えているため、塩分の摂りすぎ、偏食や暴飲暴食、睡眠不足、過労など普段の生活習慣を見直すことが重要です。 他にも、がんや感染症、心臓病、腎臓病、肝臓病、甲状腺などのホルモン異常、血栓症、静脈瘤、やけどやアレルギーなど、病気が原因となる場合もあるため、生活習慣を改善してもむくみが解消されない場合には、病院を受診することをおすすめします。