「ラブホおじさん」と言われた婚活男性のその後ーーフラれ続けてたどり着いた幸せな結末 #ザ・ノンフィクション #ydocs
過去の結婚で心に傷を負った女性との出会い…「今度こそ幸せになりたい」
そんな内田さんについに運命の出会いが訪れた。 今年2月に『ザ・ノンフィクション』が放送されると、内田さんはSNSで『ラブホおじさん』と揶揄(やゆ)され、お笑い芸人がモノマネ動画をアップするほど話題になった。何事にもポジティブな内田さんは、「有名人になったみたいだ」とその状況を楽しんでいた。 その番組を見て「マリーミー」に入会し、内田さんにお見合いを申し込んだ女性がいた。同じくバツイチで、10歳年下の事務職・真由美さん(仮名・46)だ。 「テレビで内田さんを見て、この人は絶対にいい人だと思ったんです。『ラブホ発言』も私にとっては『そんなに騒ぐほどのことかな?』という感じでした」と真由美さんは笑顔で語った。 目尻を下げてニコニコと笑う感じがどことなく内田さんに似ている。 2人は順調にデートを重ね、2カ月後に「真剣交際」に進んだ。これまでと違い、内田さんは一人で突っ走るようなこともなく、とても落ち着いて見えた。 真由美さんは長らく独身生活を続けていたが、家族からのプレッシャーを受け実家に居づらくなり、40歳の時、姉から紹介された男性とほとんど交際もしないまま結婚した。 その結婚生活は地獄だった。不妊治療をしてもなかなか子どもを授からない真由美さんを元夫は酷い言葉で毎日のように罵ったという。彼女は不眠や情緒不安定に苛(さいな)まれた末、43歳の時に離婚した。 「内田さんといると、すごく安心できるんです。普通に会話ができて、ご飯を一緒に食べて『おいしいね』って言える。ありきたりの穏やかな生活が、ずっと私の理想だったんです」 真由美さんは涙を浮かべながらそう語った。 そして、2024年8月、真由美さんの47歳の誕生日に内田さんはプロポーズした。東京湾の夜景が見える公園で、膝をつき、バラの花束を差し出してこう言った。 「僕は誓う。あなたを一生全力でお守りしたいと思います。こんな僕ですが、結婚していただけますか?」 「ありがとうございます。ずっとそばにいてください」 内田さんの胸に顔を埋め、涙を流す真由美さん。ドラマのワンシーンの様な完璧なプロポーズだった。 内田さんは最後にこう言った。 「植草先生がよく言っていた『顔はついていればいい』という言葉の意味が、やっと分かった気がする。自分の中身を見てくれる彼女と出会えて本当に良かった」