「お父さんが無職は嫌だな…」FIREして会社に行かなくなった父親に対する、子ども2人の“リアルな反応”
子どもがいる人がFIREする場合、その影響は少なからず家族にも及びます。それまで毎日会社に行っていた父親が家にいるようになる…そんな状況に対して子どもがどういう反応をするのか、気になるという人も多いでしょう。そこで本稿では、実際に1億円を貯めてFIREした寺澤伸洋氏による著書『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)より一部を抜粋し、FIREした寺澤氏に対する子ども2人のリアルな反応をご紹介します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
お子さんは、FIREした父親のことをどう思っていますか?
「私にも子どもがいるので、お子さんが会社に行っていない父親のことをどう思っているのか、またお子さんの人生観にどのような影響を与えたかを聞きたいです」 家族がいながらFIREを目指している方は、「会社に行っていない親のことを、子どもがどう思うのか」が気になるようです。 正直なところ、「なんでみんなそんなことを気にするの? 親が幸せに生きている姿を子どもに見せていれば、会社に行ってるかどうかなんてどうでもいいじゃん!」と思うのですが、もしかしたら自分の子どもだけではなく、子どもの友だちやその友だちの親を含めたまわりの目を気にしてしまっているのかもしれません。 ですが、サイドFIREをする場合、収入を得る方法を会社の給料から違う方法に変えるだけの話なので、ある意味転職に近いと言っても過言ではありません。 「仕事をすること・お金を稼ぐこと=会社に行くこと」という固定観念から脱却をすることがFIREの意義であり、FIREを目指している方は、今まさに時代の最先端を進もうとしているわけです。しばらくしたら時代のほうがついてきますから、それまでの辛抱です。 ちなみに寺澤家は、FIREした当時上の子が大学1年生で、下の子が小学5年生でしたが、このふたりの反応は大きく違っていました。
大学1年生の反応
上の子はもうFIREの価値をわかっているので、ずっと企業勤めしている父親よりもFIREした父親のほうに誇りを持っているようです。 僕はFIREに至る前の2年間はフル在宅勤務で、上の子が学校にいく前にメールチェックをはじめ、夜中までずっとパソコンに張りついていました。そうした父親の姿を知っていたからか、僕が「FIREしたいんだけど」と言ったときは「外資系辞めるのもったいねー!」と言いつつも、「十分頑張ってきたし、ちょっと楽をしたほうがいいよ」と受け入れてくれました。 本人もあと数年で就職して社会に出ていくことになりますが、「自分も将来的に、お父さんと同じような人生設計をしていきたい」と言っています。 自分がこうありたいという姿は、具体的に頭に思い描かなければ実現しないわけですから、今のうちからそういうビジョンを持っておくことは素晴らしいことだと思います。その観点からいうと、上の子の人生観には間違いなくいい影響を与えていると思います。
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