「お父さんが無職は嫌だな…」FIREして会社に行かなくなった父親に対する、子ども2人の“リアルな反応”
小学5年生の反応
一方下の子は、まだFIREの意味も価値もわかっていません。幸いなことに2年間のフル在宅勤務期間を経て父親がずっと家にいる環境が当たり前になっていたため、その状況に違和感はなかったようですが、「会社を辞める」と伝えたときは、「じゃあお金はどうするの?」と不安が先行していたようです。 FIREした当初、「お父さんが無職は嫌だな……」と結構真剣に受け止めているのを見て、「大丈夫、安心して。無職じゃなくて作家だから。働き方を変えただけだからね」と説明し、「作家なら無職じゃないね」という着地点で腹落ちしたようです。 親の人生の選択は、子どもに対して少なからず影響があります。しかもその影響は金銭的な範囲にとどまらず、どのようにお金を稼いで生きていくのかという職業観、人生観にまで及んでいくことになるでしょう。 下の子も、間もなく中学生になりますから、いずれいろいろなことを聞いてくるようになるだろうし、聞いてきてほしいとも思います。親がどんな仕事をしているかなんて、仮にずっと在宅勤務をしていても、子どもにはわかりません。会社に出社しているならなおさらです。 ですから親としては、ただ働いている姿を見せて背中で語るだけではなく、「自分はどう生きていこうとしているのか」というビジョンをきちんと自分の言葉で子どもたちに説明していくことに価値があるなと感じます。 寺澤伸洋 作家/講演家 ※本記事は『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
寺澤 伸洋
【関連記事】
- 「新NISAなんてやるんじゃなかった…」老後資金不足で投資を始めた年金月13万円・元会社員65歳がスマホを握りしめ「後悔に震えた」ワケ【FPの助言】
- 「1億円貯めたら会社員を辞めるのも怖くない」と思いきや…経験者が語る、FIREするために乗り越えなくてはならない「お金以外の壁」
- 【資産総額5億円】父の急死…50代長男、四十九日を待たずに退職&FIRE宣言も、姉がひそかに遂行した計画に撃沈
- 「年を取ってから自由を手に入れても遅すぎる」…1億円貯めて早期退職した張本人が語る、FIREを決断する前に考えたこと
- 「理解できない投資に金を出すな」…“投資の神様”ウォーレン・バフェットの名言を実践するのが簡単ではない〈意外な理由〉