ECサイトのアクセス数アップのポイントは、自社にとって「エンゲージメント」が高いユーザーを意識すること
「EC事業を内製化する」――それは必ずしも、「Webサイトやコンテンツの制作スキルを身につける」「リスティング広告の運用を自社内で行う」「自社サイトのシステム改修をECチーム内で解決する」ことを意味しません。ECに関係する専門的な領域は、すでにいち担当者の努力でどうにかなる時代ではなくなっています。 この連載では、EC事業の内製化を目標に、ECマーケティングに関係するテーマを設定、その判断をするための「考え方」を伝えていきます。4回目も「売上の公式の『真実』」をテーマに、アクセス数を上げるコツや注意点などを解説します。
客単価もコンバージョン率も根本的に「何倍」にもできるデータ項目ではないからね。それをきちんと理解しただけでも、EC運営における判断がスムーズになると思うよ。
そして「売上の公式」で最後に残っているのが「セッション数(アクセス数)」なんですが……。もしかして、今日はセッション数の「真実」のお話?
そう。今日はセッション数について話そうと思う。ただ、セッション数については客単価やコンバージョン率のような「不都合な真実」はないですよ。
良かったぁ~
それはなぜだと思う? 実はコンバージョン率の話をした時に、少しだけ触れたんだけれど……。
わかった! セッション数は「足し算」のデータ項目だからだ!
さすがネッタヌ君! そのとおり!
そうなんだよ。「足し算」のデータ項目は「割り算」のデータ項目とは違って、基本的には増えれば増えるほどいい。 客単価やコンバージョン率はあくまで「割り算」のデータ項目であること、そして客単価やコンバージョン率を「何倍」にもすることは非現実的であること。この2つの事実を考えると、「売上の公式」の「真実」って何だと思う?